- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422438
作品紹介・あらすじ
赤ラークとダルマウイスキーをこよなく愛し、阪神タイガース一筋のじいちゃんが、ある日受験生の僕を誘惑した。「学校なんかさぼってまえ。東京行くぞ」。超満員の神宮球場で負け試合を観戦した二人は、翌日も観ようとなけなしの金でラブホへ…。ハチャメチャ虎バカじじいと過ごした、かけがえのない18年間を描く、感涙必至!珠玉の家族小説。
感想・レビュー・書評
-
プロ野球に関心のないわたしではあるが、物語のはじまりが生まれ年という理由だけでなんとなく手にしたこのお話。阪神優勝と聞いて、思い出したかのようにレビュー。
阪神の優勝を 生で見届けたかったまじめでファンキーなおじいちゃんの半生と、家族で唯一そんなおじいちゃんの阪神愛を受け継いだ主人公の青春時代の物語。
野球のことは知らないけれど、「何かを好きでいること」は他のひとと比べるものではなくて、じぶんがじぶんの好きなようにその好きなものを好きでいればいいじゃない、と心に深く思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
%???、
-
主人公は私より少し年下だが、青春時代過ごした阪神タイガース暗黒期を思い出さしてくれた。
1985年の優勝から2003年の優勝までの18年間を描いた小説。
私は兵庫県西宮市甲子園で生まれました。
小学校も中学校も学区内には阪神甲子園球場があり、モノゴゴロついた時には阪神タイガースしか応援できないという強烈な虎党になっていました。
大半の小学生は阪神タイガース帽を被り、転校生が巨人軍の帽子を被って登校すると…いや、あれは今思うと可哀想だな(^◇^;)
高校も西宮市、20歳まで甲子園で過ごしました。
甲子園球場、阪神タイガースは私にとって特別な存在です…。
虎党である自分の過去を振り返りながら読んでいったのだが、ノンフィクション小説だと思える内容に一喜一憂…。
2003年、赤星選手が決めたサヨナラ打をテレビで観て泣いたのを思い出してまた泣いた(笑)。
野球に興味無い人からしたら"たかが野球"
でも、僕ら虎党を含めた野球ファンには"されど野球"
最後まで熱く読ませていただきました。
私と同世代の虎党の皆さん、そして甲子園周辺で過ごした同級生の皆さん、読んでみて。 -
1985年から2003年、大阪の家族の物語。随所に阪神タイガースの歴史が重なり合う。掛布、バース、岡田、マイク仲田、新庄、井川。大阪=阪神タイガースのステレオタイプな設定ながら、それぞれのその時を思い起こさせる。
#hanshin