- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344424289
感想・レビュー・書評
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居酒屋お夏シリーズの4作目
2016.01発行。 文字の大きさは、中。
まよい箸、かための盃、大根足、師走の客の短編4話。
1話~3話は、居酒屋に来る客の喜六たちを助ける話し。
4話目の師走の客は、前作4話目の玉子焼で、香具師の千住の市蔵の子分・奴の才次を亡母の仇として討った事により。市蔵が高輪一帯を仕切る五郎蔵一家に殺られたと思い仕返しに来る。
市蔵は、小頭・屋代の勘吉に高輪を攻めさせる為に送り込んだ奴の才次たちが殺られたため、第2陣に文次たちを送り込み五郎蔵の住まい料理屋えのきに火を放ち燃やしてしまう。
お夏は、自分のせいで五郎蔵が襲われた事を悔やみ文次たちを殺る。
香具師の千住の市蔵と高輪一帯を仕切る五郎蔵一家との対決が本格化して行きます。
これからお夏は、高輪一帯を舞台にした市蔵と五郎蔵との対決にどのように係わって行くのかが、見所かもしれません。
なお、3作目、4作目はこの対決を最後の4話目に持ってきている所が、次作へつなぐためかも…。
今後、市蔵と五郎蔵の対決は、そして、お夏との関係は…
次作は、どのような展開になるのか楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年6月15日、読み始め。
2020年6月23日、読了。
私が毎週楽しみにしているNHKの「雲霧仁左衛門」の脚本は、岡本さとるさんが書かれているとのこと。
そこで、岡本さとるさんの公式ホームページを訪問してみた。
プロフィールを見ると、
●1986年 南座「新必殺仕事人 女因幡小僧」で脚本デビュー。
以後、江科利夫、岡本さとるの筆名で、劇場勤務、
演劇製作の傍ら脚本を執筆する。
●1992年 松竹退社 フリーとなり、脚本、演出を手がける。
●2010年 小説デビュー現在に至る。
とのこと。
●人物メモ
・長右衛門(ちょうえもん)---お夏の父。
・お豊(おとよ)---お夏の母。
・お春---目黒不動門前の仏具屋「真光堂」の後家。
・鶴吉(つるきち)---廻り髪結。
・八兵衛(はちべい)---船宿「伊勢や」の船頭。 -
これまでは弱い立場の居酒屋のお客さんが困っているのを陰から助ける人情ものがメインだったはずなのに、だんだんと昔の因縁が濃くなってきて、それにつれて血生臭さが増してきた。
どちらも面白いのでバランスを維持して欲しい。 -
2021.02.23
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お夏が跡目を継ぐことがあるのか?
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収録作品:まよい箸 かための盃 大根足 師走の客
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内容(「BOOK」データベースより)
悲願の仇討ちが、新たな波乱の幕を上げる―。人情居酒屋の毒舌女将・お夏に忍び寄る黒い影。その裏には、縄張り拡大を目論む悪党・市蔵の思惑が。しかも、お夏が敢行した仇討ちを、高輪から品川を取り仕切る五郎蔵一家の仕業と勘違いしている。野心と復讐心に燃える市蔵。このままでは江戸に血の雨が降る。お夏は止められるか?激動の第四弾。
平成29年6月29日~7月1日 -
目黒行人坂の上にあるお夏の居酒屋、小母さん・お夏さん・婆ァ・くそ婆ァと呼ばれながらもその実は、天下無双の女必殺仕置き人、そして料理人の清さんこと清次、この二人の活躍が身上です。「まよい箸」「かための盃」「大根足」「師走の客」の4話。「かための盃」と「まよい箸」が秀逸でした。岡本さとるさんの「居酒屋お夏(四)大根足」、2016.1発行です。
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201602/悪人相手とはいえ、躊躇なく始末する裏の顔には思うとこはまだあるものの、面白いシリーズである。