鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠 (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2016年11月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344425446
感想・レビュー・書評
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□ 2149.
〈読破期間〉
2021/8/17~2021/8/30詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
台湾っぽい感じの国だ
食べたいものいっぱいあるなあ
居場所がないってつらすぎる -
「鳥居と黒ウサギ」
一歩踏み出したその先は。
目が覚めた途端、非現実的な場所と直ぐに分かれば動揺しただろうが何処か現実味があるからこそ冷静だったのだろうな。
「白の仙人」
全身傷まみれで保護されたのは。
元の世界に戻る方法が彼女にとっては残酷話ではあるが、同時にあの場所に戻らなくていいという安堵はあったかもな。
「農園と朝食」
異世界で暮らす為の知識を。
飲み込みが早く勤勉な彼女だからこそ、師として教えがいがあるだろうし成長過程を見る楽しみもあるかもしれないな。
「千華街と華ランタン」
初めて訪れる繁華街に驚きが。
男女の比率がそれだけ違うとなれば互いに必死になるだろうが、いかに綺麗に見て貰えるか着飾るのが女の人なのかもしれないな。
「優《一》」
見られていた彼女の行い。
実際の血の繋がった家族であれば、話はまた別だったのかもしれないが妬まれていた彼女があの様な事をしたら未来は分かりきっているよな。
「赤の王子さま」
普段の陽気な姿とは違い。
あの様子ばかり見ていれば平凡に生きてきたのだろうなと思ってしまいそうだが、実際に傷を負った彼を前にしたら彼が心配するのも分かるな。
「珈琲とはちみつ」
材料の宝庫へ向かい採取するは。
同じ蜂蜜と言えど花によって蜜の味が違うと言うが、どのぐらい味に違いがあり使う用途も異なるとなると興味が湧くな。
「黒の宮廷薬師」
来客は元弟子だった者であり。
道を違えたとはいえ優秀な弟子だった事に変わりはないのだろうが、流石に研究だけでなく誰かの命に関わる事をしてしまったらダメだよな。
「レモンと楽譜」
あまり良い思い出の無い譜面。
偶然異世界で見かけた楽譜が数ある中でも、あの悪夢の様な出来事の原因となった一曲となれば忘れようとしていた余計な事まで思い出してしまいそうだな。
「蝶とピアノ」
咲かない花を咲かせる為に。
何事も無ければ彼は練習してきた通りの演奏をあの場で披露することが出来ただろうが、あれだけのプレッシャーをかけられては誰しも緊張するだろうな。
「仙人の弟子」
弟子と正式に認められた日。
大切な誰かの命がかかっている時程いつも以上の力を発揮出来るのかもしれないが、これまでの彼女の頑張りも少なからず糧にはなっていたのだろうな。
「優《二》」
最後にもう一度会いたかった。
これだけ冷え切った家族関係であれば、誰も彼女の事を探す事はないだろうが彼一人諦めず探し続けてくれているのは凄く嬉しい事だろうな。 -
はい、またこういう和と異世界と神様っぽい感じがある本買っちゃったね。
完全に絵とコンセプト(?)に惹かれましたね。ちょろい。
この本を雑に紹介すると、
現実で超理不尽な厳しい環境に身を置いている主人公(千歳)が、不思議の国のアリス的な感じで異世界へ迷い込み、そこで薬局やってるイケメンじいさん(零先生)に弟子入りして気付かぬうちになんか強く生きちゃう話。
主人公が、弟子入りしたイケメンじいさんとかたまに店に来る闇深い系イケメン(トーリ)に料理を振る舞うんだけど、その現代と作者の空想の世界が混ざった料理の描写がリアルで普通におなかすく( ˘ω˘ )
料理や薬の効果についてとても詳しく書かれていたから、作者の友麻碧さんは相当勉強したのではと感じた。
帯に胸キュンって書いてあるけど正直別に胸キュンはしなかった。まぁでもワクワクはしたかな。
特に物語の終盤で闇深い系イケメンをボロクソに叩いたうぜぇババア(香華正王妃)を主人公が現実世界で持ち合わせた実力でねじ伏せて親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンは最高でしたね!
…冗談はさておき。
さすがに溶鉱炉は沈んでないですけど、そのうぜぇババアをねじ伏せたシーン、主人公の想いが溢れる描写があるんですよ。もう電車の中で読んでいて普通に鳥肌立って泣きそうになりました。心の中では泣きました。
気付いたら最寄りでしたよ。
乗り過ごさなくて良かったです。
物語の中で、あるピアノの曲がわりとキーワードになっていると個人的には思っていて、この本を読み終わったあとYouTubeで早速検索した。
作者が思い描く風景の中でこの曲が流れていると想像しながら聞くと、は〜〜(*´v`*)ってなる。
この主人公強い。
てか、異世界の生活の中で確実に変わって強くなってた。
すごい。
これを読んで感想書くかとブクログで検索したことでシリーズものであることが発覚。
多分最後濁されてたあんなことやこんなことが解明されていくんだろうな。
買うしかねぇ。お金ないけど。
あとこの本の著者が某漫画アプリで読んだことのある「かくりよの宿飯」という作品の作者と一緒だってこともこの時に知った。
どうりで料理の描写がうまいわけだ。
おなかすいた。 -
おお、最後の最後で異世界生まれだとわかったヒロインちゃん。彼女の亡母も異世界に渡った過去があったと。さて、ヒロインちゃんの実父は誰?日本?それとも異世界人?仙力があるってのもね。そのあたりは二巻に出てくるかな?
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Tさんのお勧め。
かくりよの飯と同じ作者。
ファンタジーとしては異世界の話の方が好きなのかも。
前世鬼夫婦の話より楽しめた。
美人で、瞳に仙力を持ち、ピアノの名手ときてはちょっと主人公にのせすぎかもしれないが。
偉い仙人の先生に第三王子とイケメンぞろいなのは、まあいつものこととしても。
千歳のピアノの演奏との仙力に反応して。
焔草の花が咲く場面は幻想的で美しかった。
ただ、難を言えばピアノはちょっと現代的すぎるかな。 -
気が付けば、異世界にいた主人公。
そこで手に入れた、自分の大事な場所。
世間では昔の恋人の子供、という位置の主人公。
しかも今の妻は、母と父の同級生であり、友人であり…。
ものすごく、噂話になりそうな状態です。
弟と妹という存在もいますし、今妻がぴりぴりするのも
分かる気がします。
が、存在はともかく、こうなる事も考えて
夫に突撃したわけですし。
おかげで『空気』に長けた主人公は、あちらでも…が
徐々に存在感を、自己主張を? してきています。
成長した、というのもありますが、受け止めてくれる
安心感が分かったというのもあるかと。
時折やってくる明るい青年も、拾ってくれた外見青年も
人がいればそれだけ、何か背後があるものです。
笑顔をまとうか、感情を出さないか、は
それぞれの生活環境と身を守る手段によって。
話してみないと分からない事もたくさんありますが
後悔しない方向を取りたいものです。 -
2016年11月幻冬舎文庫刊。書下ろし。友麻さんの同シリーズの2作目を見かけたので、1作目から、読んで見ました。興味深く、楽しいファンタジーに仕上がっています。現世の千歳と優の関係が、気になります。次作が楽しみです。
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「かくりよ〜」とはまた違った世界観でしたが、こちらもとても楽しめました。
近々、次巻が出るようなので楽しみです。