居酒屋お夏 九 男の料理 (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428423

感想・レビュー・書評

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  • 男の料理 ー 居酒屋お夏シリーズの9作目

    2019.02発行。 文字の大きさは、中。
    男の料理、大福餅、熱いの、人斬り焼酎の短編4話。

    男の料理は、清次のせつない恋。
    大福餅は、女房に逃げられた不器用な長屋の大家・弁十郎(40絡み)と出戻りで酒毒の父親を抱えるお吉(30絡み)の恋。
    熱いのは、相思相愛の女が男を想い「生きていても、あの世に行っても、これと心に決めた人を、ずっと好きでいられるってことは、何よりも幸せじゃないの?」と言うくだりがいい。
    人斬り焼酎は、お夏の亡母の仇・小椋市兵衛が千住の市蔵であった。市兵衛をお夏たちが襲ったが……。

    次回は、そろそろ終盤に近付いているように思うが……

  • 著者、岡本さとるさん。
    ウィキペディアには、次のように紹介されている。

    岡本 さとる(おかもと さとる、1961年 - )は、日本の小説家、脚本家、演出家。本名、岡本智。

    大阪市出身。立命館大学産業社会学部卒業。松竹勤務を経て脚本家・演出家となる。現在は主にテレビドラマ『必殺仕事人2009』『水戸黄門』シリーズなどの時代劇テレビドラマの脚本を手がける。またドラキュラが関ヶ原に登場する奇想天外な時代劇ロマンス「愛、時をこえて関ヶ原異聞」をはじめとする舞台脚本も多数執筆、演出も手がける。2010年より時代小説も手がけている。

    今回手にした、『居酒屋お夏 九』。
    全4話が書かれており、それは、次のとおり。

    第一話、男の手料理
    第二話、大福餅
    第三話、熱いの
    第四話、人斬り焼酎

    そして、登場人物メモ。

    ・長右衛門(ちょうえもん)---お夏の父。
    ・お豊(おとよ)---お夏の母。
    ・鶴吉(つるきち)---廻り髪結。
    ・八兵衛(はちべい)---船宿「伊勢や」の船頭。
    ・河瀬庄兵衛(かわせしょうべえ)---目黒不動前に庵を構え、絵師として暮らす。

    ・小椋市兵衛---母・お豊を切り捨てた、お夏にとっての仇敵。

    ・お春---目黒不動門前の仏具屋「真光堂」の後家。
    ・徳之助(とくのすけ)---お春の息子。

    ・車力の為吉(ためきち)---居酒屋の常連。
    ・米搗きの乙次郎(こめつきのおとじろう)---居酒屋の常連。

  • シリーズ第九弾。

    今回は清次さん多めで嬉しかったです。
    お夏の母の仇との決着は、結局持ち越しになったのでしょうか。敵もなかなか手強いですね。

  • 居酒屋お夏第9巻
    単発の人情話とシリーズ通して描かれる仇討ち話。仇討ちもそろそろ佳境かな。

    収録作品:男の料理 大福餅 熱いの 人斬り焼酎

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    いぶし銀の働きでお夏を支える料理人の清次が、哀しき母子との交流を人知れず深めていた。女の亭主は理由あって旅に出ているのだという。やがて旅帰りした亭主と対面した清次は、その男に好感を抱く。だが彼の眼差しには、修羅場を潜った者特有の鋭さが含まれていた。男の過去に一体何が?脛に傷持つ者は幸せになれないのか?感涙の第九弾。

    平成31年3月26日~28日

  • 『卒爾(そつじ)』という言葉を初めて知った。

    「大福餅」が良かった。
    最後の「人斬り焼酎」は駆け足で、まさかシリーズかこのまま終わってしまうのかとハラハラした。

  • 心温まるお節介が幾つが続き、今回はそういう流れかと思いきや、後半になって千住の市蔵の意外な素顔と因縁が明らかになり緊迫した闘争に発展したけれど、恐らく市蔵は捕縛を逃れただろうな。
    お吉さんと弁十郎の話がとても良かったな。

  • 2021.07.05

  • 念願は叶ったのか?

  • 今のところ、私にとって時代物の両横綱は、藤井邦夫さんと岡本さとるさんです。面白さ、安定感。岡本さとる著「男の料理」、居酒屋お夏シリーズ№9、2019.2発行。男の料理、大福餅、熱いの、人斬り焼酎の4話。大満足で読了しました!

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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