桜木杏、俳句はじめてみました (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344429253

感想・レビュー・書評

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  • WOWOWで広瀬すず出演でドラマ化され前編が放送され結構面白いので後編放送前に読んでみた。ドラマの方は大幅に脚色され、どうやら恋愛中心の物語になりそうだが、原作はあくまでも俳句の啓蒙書である、そこに恋愛がうまく絡めてある。最近NHKFMの「飛ぶ教室」で穂村弘氏が出演されたり、俳句ではないが「業平」がスマッシュヒット、「滑走路」が映画化など、トレンドは詩歌の時代になりそうな予感がする。これでアニメ化されれば、世界的流行になるかも。そう言えば広瀬すず主演の映画「ちはやふる」が和歌を世界に広めたのだったっけ。

  • 日本語の、深く、でも透き通った美しさを感じさせてくれる物語。これは素敵すぎる。自分にとって、きっと一生ものの一冊になるはず。

  • 連句繋がりで今度は俳句小説。
    奇しくも?ほしおさん作品と雰囲気が似てるような。

    句会の流れや、何より季語の勉強になった。
    でもやはり私は、同じ17音でも、個人プレーの俳句より、チームプレーの連句をやってみたいな。
    自分の句がとられる喜びもわかる気がするけど、
    それぞれが詠んだ景色が一つになるのって、とても素敵そう。

    タイトルの句は、
    きつかけはハンカチ、言葉放すこと、愛鷹が露払いして、が良かったかな。
    作中の句だと、
    号外を、板前の、星月夜、点滅は、冬銀河、湯豆腐、初春や…あたりが好きかな。

    しかし杏ちゃんよ、想いの丈詠み過ぎじゃない?笑
    ちなみに最後のバス待ちの句は、昴さんが以前詠んだバス停の句にも繋がってると勝手に解釈してる。


    見切りを付けるのはいつでもできるし、止めてしまうのは簡単です。でも、続けることは意外に難しい。続けるという意志を持ち続けることがまず大事なことなんだと思います。

  • なんかかわいい「おはなし」だった〜。

    出会いを求めて母親の句会に参加したら
    本当にご縁があって(笑)
    親しくなった句会メンバーに
    からかわれつつも恋心隠しきれず
    めぐる一年を過ごすのだ。

    そもそも、俳句の壁を低くして
    若い人たちにも親しんでもらおうと
    入門書がわりに書いた小説のようなので
    役目は果たしているといえましょう。

    句会のたびに発表される句も
    著者や著者の知人が詠んだやつ使ってるんだ!
    アンソロジー句集のようでもあるね。

  • 俳句が始めたくなってしまった!
    俳句って、こんなに面白かったのかと、開眼させられた気分。

  • 物語より俳句が中心。ずっと句会の中で話が進むし、一つ一つの俳句を丁寧に解説しています。でも、物語としても十分楽しめました。句会の様子も詳しく分かるし、良いなと思う句に出会えたりもして面白かったです。

  • 俳句は全くの無知ですが、日本語の深さや美しさを感じられる小説でした。恋愛模様もあり、そこもこの作品の魅力のひとつとなっています。あと無性に梅サワーが飲みたくなりました。

  • まさか、最後で涙しそうになるなんて思わなかった。普通のラブストーリーが俳句・句会に絡まって、初心者向けの指南書でもありながら読み物として良い出来で感心致しました。最初の所を何回も繰り返して読み句会の心得を学ばせて頂きました。

  • 母に勧められて俳句会「いるか句会」に参加する事になった女子大生の杏。初めての俳句作りや句会に、周りの人たちについていくのが精一杯。でも楽しい仲間たちと俳句作りにだんだんとはまっていき、そして仲間の中のひとりの男性に惹かれていく。その俳句の上達ぶりや恋の行方を描いている。
    本業が俳人の著者が書いた小説で、読みやすくはある。けど、所々「あれれ」っていうところもあり、物足りなさも感じる。でもこの文体がヒロインの爽やかさには合ってるかな。

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著者プロフィール

俳人。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師。2016年度、2019年度「NHK俳句」選者。著書に句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、『俳句の図書室』(角川文庫)、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』(新潮社)、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)、『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)、『散歩が楽しくなる 俳句手帳』(東京書籍)など多数。
自選一句「耳は葉に葉は耳になり青葉闇」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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