どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344429512

感想・レビュー・書評

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  • まさしく今読みたい内容でとても良かった。何かする時、無意味かな…もっと有意義な時間の使い方あるんじゃないかな…みたいなこと考えるけど、日常と距離を取りたいだけなので、別になんでもいいから思いついたらやってみようと思った。
    サウナ→水風呂→休憩はやってみる。

  • 2022年13冊目

    日帰り旅行の行き帰りの電車の中で読んだのだけれど、我ながら選んだシチュエーション最高だったな。面白かった〜。あとがきにめちゃめちゃ共感。phaさんの書く文章は教養に溢れていて、常に新しい視点や考え方を与えてくれる一方で、すごく読みやすくて、かつ内容も押し付けがましくなくて、心と肩がふっと軽くなる。
    phaさんなら自分の存在や考えを肯定してくれるだろうなと思う。そのままでいいよってくれるだろうなって、直接話してもいないのに、心を開きたくなる。
    唯一無二の存在。他の著書も制覇するぞ

  • ★ウェブで目にしたことある内容だがやっぱりとても共感する。仕事がなければ俺もこうやって旅したい。。買おうかな
    ○よく知らない街の安っぽい寝床で眠りにつく瞬間が1番旅だなーって気分になる。その一瞬を味わうために僕はときどき旅に出てしまう
    ○大体世界に画期的な変化なんてほとんど起こらなくてほとんどは自分が少し世界の見方を変えることで何かが変わった気がするだけだ
    ○細かい場所に面白さや新しさを見出せる視点さえあれば家の近所を散歩しているだけでも毎日新たな発見がある
    ○普段使わない筋肉を意識して使うように歩くと歩いているだけでマッサージされてるみたいに体がほぐれて気持ちいい
    ○町内まで行かなくても自分の体内でも知らない場所はたくさんある
    ○旅で一瞬だけ味わうことのできる非日常の煌めきや知らない街を歩いている時のワクワク感、旅からそういった気分を持ち帰る
    ○一度読んだ漫画をもう一度読むのも頭にあまり負荷がかからないので良い。歳をとると昔読んだものをどんどん忘れるので便利だ
    ○この本は誰よりも飽きっぽい何気ない日常を楽しんでいくために普段から実行している人生に変化をつけるやり方

  • phaさんの本を読むといつも気持ちが楽になる。永遠にphaさんの本をダラダラと読んでいたくなる。
    近所の人との会話がしんどいから極力会話が発生しないチェーンを選ぶ、コミュニケーションが得意でない、鬱々としていることがある、普通の人が出来るようなことが出来ない…
    phaさんが自分の体や気持ちを正直に汲み取ってらっしゃるのを見て、私も頑張れないときがあっても良いのかなと救われた気持ちになる。
    特にサウナの話が面白かった。サウナは体験したことがないけれど、phaさんが味わった感覚を私も味わってみたいと思った。

  • 自分の思っていることややっていることを、すべて話すと、あまり共感されなかったり否定されるのが普通だけれど、時々「この人なら否定しないかもな」という人に、本のなかで出会う。phaさんもそんなひとりで、ほっとさせてくれます。
    「こうあるべき」みたいのがきっといっさいあたまのなかにないのが貴重に感じます。

  • どこでもいいからどこかへ行きたい
    タイトルに惹かれて買った

    乗り物で移動している時は移動していると言うことで何か時間を無駄にしていないような気になって心が穏やかでいられる。

    僕にとって旅行と言うのは自分のいつもの見慣れた日常を抜け出して、知らない土地で行われている別の日常を覗き見したくてしているようなところがあるのだと思う。

    現地に着いたら駅の周りを歩きまわってこの街はこういう風景なんだとと言うのを把握する。それは自分の脳内の日本地図を少しずつ埋めていく作業だ地図を眺めたときに湧いてくるイメージが多くなってより地図を楽しめるようになる。

    僕が旅行で1番好きな瞬間は旅の終わりに家に帰る途中車窓から街の風景を見て「ここにはいくつもの家庭があるけれどみんな僕とは限りなく、これまでもこれからもそれぞれの人生を送っていくんだな」と言う少し寂しいような、清々しいような気持ちになる時かもしれない。

    サウナ施設のように、もっと気軽に寝転べる場所が街にたくさんあればいいなと思う。

    サウナのテレビで流れていて1番合っていると思うのは相撲だ。
    テレビの画面の向こう側では裸の力士たちがぶつかり合っていてテレビのこちら側のサウナでも裸のおっさんたちが並んで汗をかいている。妙な一体感が得られてすごく良いのだ。

    小笠原諸島で何もしなかった
    家から1000キロも離れて与えられていると言う物理的環境のおかげで自分の世界を客観的な視点から見直すことができる感じがした自分が旅と言うものに求めているのは普段と違う環境に身をおくことによって自分の普段の日暮しを相対化することなのでそれで充分だった。

    京都に住みたくなった
    京都では平凡な街の中にクオリティーの高いカフェや本屋プラグなどの文化的な店があると言う事は結構あったように思う
    そんなふうに京都では「それほど興味があったわけじゃないけど近くだったから行ってみた」と言う位の温度でいろんな文化との出会いがあった。移動祝祭日。


    あとがきで書いてある通りこの本は旅行版の「孤独のグルメ」

  • 文学フリマで購入しました。サウナ行きたくなる〜!整いデビューしたい。家でもできることを、あえてカフェや旅先でやりたい気持ち分かる。ストレスが溜まっているときに、あ〜どこでもいいからどこかへ行きたい欲を発散させたいんだなと気付く。つい気が大きくなって、散財したいとか旅行に行きたいと思いがちだけど、もう少し手軽なところで気持ちのスイッチが切り替えられるお決まりのプランがあると、人生少し楽しくなる。わたしは少し大きな公園で読書をしながら、スタバとパン屋さんで買ったサンドイッチを食べることがストレス発散です。

  • 緩く楽しみながら読みました。

    知らない駅で降りるとか、フラッと旅に出るとか、自分のしてみたいことが詰まってました。

    移動時間を楽しむこと、共感出来ました。
    前まではただの移動時間だったんですけど、最近は音楽聴いたり本を読んだり、ぼーっと外を見るのを楽しんでいます。

    どんな場所でも、どんな環境でも、自分次第で楽しむことが出来るんですね。

    著者のように、自分の向き不向きや、好き嫌いを分析して、自分の過ごしやすいように生きていきたい。

  • 著者pha氏の旅のしかたに憧れる。
    旅行といえば、あらかじめ計画を立てて観光地を巡ったり名物に舌鼓を打ったりというのが普通だ。
    しかし、pha氏の旅は違う。
    目的もなく高速バスや普通列車に乗り、泊まる場所はビジネスホテルやネットカフェ、食事はチェーン店ですませる…普通の旅より贅沢な時間の使い方だと感じた。

    pha氏は日常を「平凡で退屈で閉塞的だらけのつまらないもの」と言う。
    でも彼は、そんな日常に少しの刺激を与えるコツを知っている。
    人生がつまらないなーと感じたときに、また読みたくなる1冊。

  • 周りの環境を変えたい、どこかに行きたい、今に飽きた、そんな時にふらっと読みたい本。
    一つ一つが短くて読みやすかった。
    この本には気分転換?の仕方が沢山乗っていて自分もやってみたいと思うものがあった。
    気持ちを変えたい時どこかに行きたい時にこの本をまた読みたいと思う。

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著者プロフィール

一九七八年大阪府生まれ。作家。著書として『どこでもいいからどこかへ行きたい』『しないことリスト』『夜のこと』『人生の土台となる読書』など多数。大学生のときに京大短歌会に少しだけ参加。第5回笹井宏之賞では最終選考に残る。文学系ロックバンド、エリーツの一員としても活動。東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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