アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿 (幻冬舎文庫 え 14-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344432338

作品紹介・あらすじ

山奥で女装した男の首吊り死体が見つかった。趣味で映画製作と女優業に励み一課で浮き気味の刈谷杏奈は、田舎署で燻る内藤と捜査を命じられる。上層部が自殺に拘泥する中、はぶられコンビは、問題発言で炎上中の女性議員と男の繫がりを入手。男は何者なのか?真実を求めて、杏奈は議員を罠に嵌める大芝居を始める。愚直な女刑事の推理劇、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 榎本憲男『アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿』幻冬舎文庫。

    とうとう警察小説にもジェンダーの波が来たようだ。

    榎本憲男が得意とするITをベースに変わり種の女性刑事・刈谷杏奈とうだつの上がらない内藤刑事が自殺と思われた事件の真相に迫る。

    主人公の捜査一課の刑事・刈谷杏奈は趣味で映画製作と女優業に励む変わり種。そんな刈谷に命ぜられた捜査は山奥で女装した状態で発見された男性の首吊り事件。上層部は自殺を主張するが、コンビを組んだ刈谷と所轄刑事の内藤は他殺の疑いを捨て切れずに捜査を進める。

    ジェンダーに関する問題発言で炎上中の女性議員と亡くなった男性との繋がりを掴んだ刈谷と内藤は女性議員を罠に嵌める大芝居を打つが……

    本体価格750円
    ★★★

  • 真行寺シリーズと似ていた。面白いがデジャブ感もあった。

  • #本 #読書 #読了 #榎本憲男
    『アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿』

    渓谷で女装した男の首吊り死体が見つかった。

    刑事でありながら、趣味の映画で監督権女優を務める杏奈は、映画祭が開かれたオランダから帰国した直後、上司から秋川渓谷の首吊りの事後処理の応援に行くように命じられた。

  • 答え合わせで議員会館に乗り込んじゃうのは刈谷巡査長が監督兼女優だからでしょうかね。いつ破綻するのかとドキドキしたけど、鈴村凛議員が割と大根役者で、あ、この人は黒幕じゃないなと得心した。

  • なかなか含蓄のあるストーリーだった。ここで終わってもいいし、続編が出るならそれもよし、なキャラクター

  • 『真行寺弘道』や『相棒はJK』のシリーズで知られる榎本憲男の新たなシリーズ(?)作品。
    これまでの他のシリーズでも特徴的なキャラクターが多かったが今回も面白い。
    捜査一課に所属しながら、それなりに知られる映画監督兼女優として活躍している主人公で、刑事としての推理力、監督としての想像力、そして女優としての演技力を駆使して、ある事件を探っていく。
    その時その時の時事問題を扱った作品が榎本憲男作品には多いが、今回はLGBTQ問題と中国、アメリカの世界の覇権を巡る争いの中で日本がどちらに従うのかというセンシティブな問題についても触れられている。
    相変わらずの面白さ。そして知的好奇心も満たしてくれる作品だった。

    個人的にはいずれ榎本憲男作品は、それまでのシリーズの登場人物たちが一堂に会するユニバース的な作品が出来るのでは? と思っている笑

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著者プロフィール

一九五九年和歌山県生まれ。大学卒業後、西武セゾングループの文化事業部に勤務。その後東京テアトルにて映画事業に携わる。劇場支配人、番組編成担当、プロデューサー等を務め、退社。二〇一一年、監督デビュー作「見えないほどの遠くの空を」の公開と同時に、同作の小説を発表。一六年『エアー2・0』が大藪春彦賞候補となる。他の著書に「巡査長真行寺弘道」「DASPA吉良大介」シリーズなどがある。

「2022年 『アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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