リベンジ (幻冬舎文庫 い 18-20)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344432901

作品紹介・あらすじ

十二発の銃弾を雨宮リカに撃ち込んだ事件から約二年──懲戒免職になった元刑事の青木孝子は浮気調査専門の興信所に勤めていた。リカの復讐に怯える日々を過ごすなか、リカらしき女の目撃情報が届く。事件に決着をつけるため京都へ向かった孝子は、リカの異常な逃亡生活の足取りを摑むが……。憎悪に塗まみれた二人が再び対峙する、シリーズ第八弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前作から約10ヶ月、クロニクル形式でのシリーズ第八弾です。

    発行順に並べると「リカ」→「リターン」→「リバース」→「リハーサル」→「リメンバー」→「リフレイン」→「リセット」→「リベンジ」(本書)。

    時系列に並べると「リバース」→「リセット」→「リフレイン」→「リハーサル」→「リカ」→「リターン」→「リベンジ」(本書)→「リメンバー」


    リカ様復活!!

    本書は「リターン」の2年後を描いた作品ですが、「リターン」を読み終えたのは約2年半前、なのでブクログに記した感想を読んでから手にしました。

    余談ですが、どれ程自分が本シリーズを楽しみにしていたのかを本書を購入するレジ待ちの列で既に読み始めるという初の体験をし気づかされました。

    「リターン」にてリカは12発もの銃弾を浴び...

    事件の責任を負わされ懲戒免職となった孝子、興信所で働く彼女のもとにリカらしき目撃情報が届きます。

    リカの復讐に怯えながら、その恐怖に打ち勝つ為にリカの足取りを追い始めた孝子...って感じで進んでいきますが、とにかく前半が静かなんだよなぁ...

    なので手にしてからの一気読みとはなりませんでした。

    リカが東京へ戻っていた事を突き止めた孝子、数々の容疑で指名手配されていた(警察発表では2年前に死亡していたことになっている)リカを追う警視庁の刑事。

    時を同じくリカを追うテレビジャパンの佐藤の登場は新たなリカの被害者になることを想像していましたが、結果的にはリカの恐怖を思い出させる為の布石。

    リカが愛した本間が妻子と住んでいたマンションへと舞台は移り、孝子と警察は40人もの警官を配置しリカを待ち伏せる。

    突如燃え上がるパトカー。

    警察はリカを待ち伏せようとしていたが、待ち伏せていたのは警察ではなく、リカ。

    そうです、いよいよリカ様復活です。

    再び対峙した孝子とリカ。

    そこに現れた少女は...

    本シリーズ、まだまだ終わらない。


    内容
    十二発の銃弾を雨宮リカに撃ち込んだ事件から約二年──懲戒免職になった元刑事の青木孝子は浮気調査専門の興信所に勤めていた。リカの復讐に怯える日々を過ごすなか、リカらしき女の目撃情報が届く。事件に決着をつけるため京都へ向かった孝子は、リカの異常な逃亡生活の足取りを摑むが……。憎悪に塗まみれた二人が再び対峙する、シリーズ第八弾。

    著者について

    一九六一年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。二〇〇一年「リカ」で第二回ホラーサスペンス大賞を受賞しデビュー。同作はシリーズ化され累計76万部を超える代表作となる。警察小説、時代小説、青春小説、家族小説など幅広い作風で精力的に作品を発表し、その多くが映像化されている。著書に『奇跡を蒔くひと』『パパとムスメの7日間』ほか多数。

    • ヒボさん
      Manideさん、こんにちは♪

      コメントありがとうございます。

      完全にリカ様中毒です^^;

      本作は待ちに待ったリカ様が登場します!!
      ...
      Manideさん、こんにちは♪

      コメントありがとうございます。

      完全にリカ様中毒です^^;

      本作は待ちに待ったリカ様が登場します!!

      「リカ」「リターン」にて恐怖した事を思い出しながら読み終えました。
      2023/05/20
    • Manideさん
      ヒボさん、こんにちは(^^)

      リカ中毒(笑)
      迷うな〜、続編を読むの…
      絶対、人じゃないですもんね(笑)
      ヒボさん、こんにちは(^^)

      リカ中毒(笑)
      迷うな〜、続編を読むの…
      絶対、人じゃないですもんね(笑)
      2023/05/20
    • ヒボさん
      Manideさん、こんばんは♪

      リカ様はモンスターです^^;

      一緒に中毒楽しみましょう(*´艸`)
      Manideさん、こんばんは♪

      リカ様はモンスターです^^;

      一緒に中毒楽しみましょう(*´艸`)
      2023/05/20
  • 五十嵐貴久『リベンジ』幻冬舎文庫。

    シリーズ第8弾。

    時系列で言うと『リカ』の後日譚となる『リターン』から2年後の物語が描かれる。

    本当にリカは姿を見せるのかと半信半疑でやきもきしながら読み進めば、最終盤に姿を見せ、これまで以上に大暴れする。完全なる怪物と化したリカ。何時にも増してグロな描写が多いので、ご注意の程を。

    『リターン』では警視庁コールドケース捜査班の青木孝子は同僚の梅本尚美の危機を救うために雨宮リカに12発の銃弾を浴びせ殺害する。しかし、事件現場から運ばれた3体の遺体のうち1体の行方が不明となり、リカが生き残った可能性もあったが警察組織はそれを隠蔽した。

    発砲の責任を負わされ懲戒免職処分を受けた孝子はリカの復讐に怯えながらも、同僚の紹介で浮気調査専門の興信所で働くことになる。ある日、孝子の元に京都でリカの姿を見掛けたという情報が入り、孝子は事件に決着を付けるために京都へと向かう。

    一方、テレビ局のディレクターを務める佐藤勝幸は、リカを題材にテレビ番組を制作しようと目論んでいた。そんな佐藤の耳にリカが大阪に潜伏しているという情報が入り、部下の城川令奈と大阪へと向かう。

    だが、リカは東京に姿を見せる。東京に舞い戻った孝子は警察の協力を得て、自らを囮にし、リカとの最終対決に挑む。

    本体価格710円
    ★★★★★

  • もしかしてリカは登場せずに終わるのでは?焦らされて焦らされて、最後リカ来たーー!!ってなんだこの興奮は。笑 最強最悪の人殺しなのに(^^;)そして、人気シリーズってこうなるよね。後継者現る。まだまだ描く気だな作者様。とてもありがたい。飽きない。今後の展開を予想するのも楽しい。
    リカの種があなたの奥底にもあるでしょ?と思わされる描き方に、何とも言えない感情になる。

    あぁ 読めてない本がたくさんあるのに
    リカシリーズ時系列順に再読したいなー。

    • ヒボさん
      あささん、こんばんは♪

      読了お疲れ様でした。

      読めてない本がたくさんあるのに
      リカシリーズ時系列順に再読したいなー。

      全くの同感で、勝...
      あささん、こんばんは♪

      読了お疲れ様でした。

      読めてない本がたくさんあるのに
      リカシリーズ時系列順に再読したいなー。

      全くの同感で、勝手に ウンウン それわかるーって共感しまくりでした。

      次作、楽しみに待ちましょう♪

      その間に少しでも積読減らさないとですね^^;
      2023/05/22
    • あささん
      ヒボさん、こんばんは♪

      このたびはお世話になりました!
      リカ中毒仲間嬉しいです(〃ω〃)
      再読悩ましいですよねー。
      次作の予定が出たら一気...
      ヒボさん、こんばんは♪

      このたびはお世話になりました!
      リカ中毒仲間嬉しいです(〃ω〃)
      再読悩ましいですよねー。
      次作の予定が出たら一気読みでもしようかと検討中です。


      2023/05/24
    • ヒボさん
      あおさん、こんばんは♪

      リカ中のヒボです(笑)

      私は全巻手放してしまったので、シリーズ完結してから時系列順で読み返そうと思ってます。
      あおさん、こんばんは♪

      リカ中のヒボです(笑)

      私は全巻手放してしまったので、シリーズ完結してから時系列順で読み返そうと思ってます。
      2023/05/25
  • リカシリーズの第8弾。
    おもしろい。
    表紙に何で女の子が?って思ったら、そうきたか!
    さすが五十嵐先生。
    飽きさせません。
    五十嵐先生はたびたびご自分のことを
    『いい歳したおじいちゃん』と言われることがあるが
    五十嵐先生は女性の主人公のお話しが多い。
    しかも30代独身のバリバリ働く女性の考え方、心理、ファッション、食べ物、すべてにおいて完璧な人物像
    を描く。

    本書のあとがきに代えて、を読み五十嵐先生が苦しまれたことを知りショックだった。
    フィクションと現実にある壁に亀裂が入り始めている、と。
    今後の先生の作品に影響が出なければいいが。
    ずっと楽しみにしているリカシリーズ。
    ゆるがないで欲しい。

  • この本を読んで1番の驚きがリカは 本間の子供を産み育てていた事!
    前半、リカは全く出てこなくて あれ?これリカの続編だよね?と思いながら読み続けていくと ラストのあたりでようやくリカらしき人物が登場。
    それまでリカにとても似た目撃情報がチラホラあったけど なかなか確証が無く…
    この子供がいつか第2のリカとして ストーリーが進んでいくのか?
    何冊もシリーズ化しているけど ラストをどう締めくくるのかとても気になるので読み続けてしまうだろうな。
    フィクションなんだから どうでもいいけど もはや人間では無い!

  • 読み終わりの満足度はかなり高くて、次回作が楽しみになる本作でした。
    実際リカが出てくるシーンは少なく、過去の総まとめ的な内容が多かったけどその中にも、
    「誰にでも”リカ”になってしまうネガティブな感情や原動があるよ」と著者の方が訴えかけているような作品でした。
    歴代の登場人物を整理したり懐かしい名前が出てきたりと過去のリカシリーズを再読したくなります。

    じかいさくがたのしみでねむれないよねむれないよはやくじかいさくよみたいよよみたいよ

  • 壮絶だ
    リカシリーズ第8弾
    読む手が止まらなくて、お風呂に入る時間が遅くなってしまったほど

    どうしてこんなに人を引き込む文章が書けるのか…五十嵐先生やっぱり凄いです

    リカはもちろんなんだけど、リカに関係する全ての人が リカが持つ「何か」に巻き込まれていく感じ その表現が物凄く巧みで、読んでいてゾクゾクしてくる
    特にゾクッとしたのはスーパーの店長柿崎から電話がきたシーン…急に通常の声で話し出す あれは鳥肌が立つ


    青木、佐藤 の話で交互に進んでいくのも良かった 次はどうなる?と読者の興味を惹きつける 『リカ』に一番引き寄せられているのは読んでいる読者なのかもしれない

    驚いたのはリカが子供を産んでいたってこと…思わず え!?と声が出てしまった
    これからどうなっていくのか、次回作が楽しみすぎる

    あとがきで先生が書いていましたが、残忍な殺人事件を起こした犯人が『リカ』シリーズを繰り返し読んでいたとの事で、記者が先生に取材を申し込んだらしいですが、『リカ』シリーズを愛する自分としてはその犯人も記者も理解できない
    私も実際、殺人事件のノンフィクション作品・フィクション両方読みますが、それは犯人はどういう心境で?どうしてその結果に至ったのか?とか好奇心で読んでいる訳で、それを参考にして…とか殺人自体に興味がある訳ではない 
    殺人が行われる作品を読んだり観たりして、影響を受けて実際に殺人を犯すなんて その作品に対する冒涜でしかない
    フィクションにおいては、物語は物語だから良いのであって今まで世の中に生み出されてきた良質なサスペンスやホラーを潰すような事はしないでほしい

  • 終盤に差し掛かって加速する展開に、ハラハラしながらあっという間に読み終わり、今作も面白かった。次回作が楽しみです。

  • 「リカ」シリーズは本書『リベンジ』までに八冊刊行されており、シリーズを通してクロニクル形式(年代記)となっていることを読み終えてから知った。ただし、八つの作品は有機的関係を保ちつつ独立した小説であり、シリーズのどこらか読み始めても楽しめるそうだ。ただし著者としては刊行順に読んだ上で可能なら時系列順に読むことを薦めており、一粒で二度美味しい(楽しめる)とのこと。シリーズを最初から読んでみたくなった。

    本作は期待していた以上に楽しめる作品であり、一気に読み終えた。殺人鬼(?)「リカ」による犯行の数々は目を背けたくなるような猟奇殺人でありグロテスクな表現が多数出てくるが、その点に左右されることなく軽快に読み進めることができた。
    シリーズを初めて読んだわけで全体像は把握できていないとは思うが、「リカ」は一人の殺人鬼ではないような気がする。「リカ」は複数存在し増殖し続けているのかもしれない。謎が謎を呼びシリーズへの期待がますます大きくなっている。

    以下は個人的メモ

    「リカ」シリーズ
    『リベンジ』まで八冊刊行済
    クロニクル形式、全て有機的な関係を保ちつつ、独立した小説で、どこから読んでも楽しめる。
    ただ、できれば刊行順に読むことが推奨されている。
    刊行順
    『リカ』→『リターン』→『リバース』→『リハーサル』→『リメンバー』→『リフレイン』→『リセット』→『リベンジ』
    しかしながら、クロニクル形式とは年代記を意味する。従って、時系列にそって読むのもまた楽しい。一粒で二度美味しい構造になっている。
    時系列順
    『リバース』→『リセット』→『リフレイン』→『リハーサル』→『リカ』→『リターン』→『リベンジ』→『リメンバー』


  • 『リカ』シリーズ第八弾

    どんどんパワーアップするリカに怯え、
    人生を翻弄される人たちの物語。

    ーーーーー
    リカに婚約者の奥山を殺された青木孝子は、
    同僚の梅本尚美を助け、復讐と身を守るため
    リカに拳銃を向け12発の銃弾を放った。

    自身も酷い傷を負った上に、警察を懲戒免職に
    なった孝子のその後の人生は激変する。

    12発の弾を受けて生きているはずがないと
    思う反面で、生き延びて自分を殺しにくる
    んじゃないかとリカの影に怯えてすごす。

    人の常識では想像のつかない究極の異常さ、
    悪意と増悪、自己愛の塊のようなリカと
    警察の最終決戦。
    と思いきや、表紙絵が指し示す予想だにしない
    人物の登場で、また次回への期待が持ち越され
    ました。


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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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