Marieの奏でる音楽 (上) (バーズコミックスデラックス)
- 幻冬舎コミックス (2001年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344800120
感想・レビュー・書評
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「森は必ず彼女の周回軌道上に現れる。 だから森の上空を見上げると」(上巻、プロローグより)
連載開始前に、最終回までのすべての下書きを終えてから連載に臨んだというこの作品、原作付きでない、ギャグ漫画でない作品としては作者の最高傑作ではないでしょうか。
映画的なプロローグ、緻密極まりない作画、ゾクゾクする展開、全てをひっくり返したどんでん返し、切なく涙するばかりの真相と結末、読み返してからわかる仕掛け(表紙も)と演出の巧さ。
上下巻を一緒に揃えてよかったマンガです。
ただ、最後の最後に出てくるとあるセリフが、意外とその、「ぶち壊し」に見えてしまうことはあるかもしれません。作者はそれも承知であえて入れたセリフなのでしょうけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当好き
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パヤオっぽい世界観。真新しさはないけど嫌いじゃないです。
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女神に恋をした少年のお話。青春。
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街並み、風景、線の細さ、気に入った。青年の葛藤。
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古屋兎丸の作品は独特の宗教観がある。
人間がいて信仰がある。
神は神でなく、ヒトがうみだす存在として描かれている。
宗教が多くのヒトを殺すこの世の中だが、何のために神がいるのか感じるために読んでみて欲しい作品。 -
ナウシカに似てるな~なんて思って読んでたら最後にやられた!
ん~面白い。 -
古屋作品で一番好きです。
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なんだろう。小説と美しい絵本の間のような感覚。
全体はすんごくやわらかい。でも下巻に続く戦慄感と怖さも感じる描写がところどころに。
全体観の説明から入って、徐々に核心に引き込まれていく。。。。
御伽話ってのはこういうのを言うのだろう。未来になっても。
下巻への盛り上げも込めて星は四つですが、僕の中では申し分なく星五つです
(ほなら五つにせえやって話しですよね)