いつでも鼓動を感じてる (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344806351

感想・レビュー・書評

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  • キモくはなかったけれど、ウザい兄弟登場でしたねぇ。 せっかく甘々の始まり?とか思っていたのにどんどんヘタレになっていってるし! 前作もヘタレてたのにそれ以上ってどうよ!って思いながらも元にぃなりの葛藤があったんでしょうね。 なんだか佳弥が気の毒でしたね。

  • 2ですね‥元就の過去 暗いイタい(笑) 元就にとっては、過去も今も、佳弥だけが第一で大切なのはよくわかった。佳弥は家族や元就に、ほんとに愛されて育ったから、心の芯が強いんだろうな〜佳弥が大人になったら、元就は尻に敷かれて、ついでに組み敷かれてそう

  • 「いつでも瞳の中にいる」続編
    絵柄があんまり好みじゃないのかも。挿絵に萌えない。
    ラスト、ようやく元就も腹くくったかって感じです。

  • 元就×佳弥シリーズ-02

  • ストーカー事件後、引っ越しを余儀なくされた佳弥は元就と生まれて初めての距離感を覚える。その上、新しい彼の事務所には無駄な色気を振りまく晴紀という男が居候し、元就に問いかけても「依頼人だ」としか答えてもらえない。あげくいつまでも過保護にされて気が重い佳弥の周辺に、妙な男が出没した気配もある。大きな事件を経て、周囲の心配もわかるけれど、自分はそんなに弱くもない。元就とも喧嘩ばかりで、苛立ってたまらないと慣れない夜遊びをすれば、偶然助けたうつくしい女性が佳弥に親密に近づいてきて――。

  • あらすじ●</br></br>
    窪塚元就と恋人同士になった里中佳弥は高校三年生に。学校帰りに元就の探偵事務所へ立ち寄る佳弥だったが、そこには晴紀という居候がいた。子供扱いする晴紀に苛立つ佳弥へ、元就は晴紀を知人で依頼人だとしか言わない。しかもストーカー事件以来、過保護すぎる周囲に憂鬱な佳弥は、元就とも喧嘩ばかりで・・・・・・!?元就&佳弥の人気シリーズ、全編書き下ろし。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    今回はかなりヘタレな元就・・・・・・・大人の余裕はどこへやら。前作を読んでなくても楽しめますが、続けて読んだほうがより楽しめるし、より元就のヘタレぶりのギャップが面白いのでは。逆に子供の成長は早いというか、逞しいというか・・・・・・見かけに反して骨っぽい佳弥が面白かったです。
    <blockquote>
    「それが違うとかそうじゃないとかじゃなくて、元にいだから好きだ。でもって・・・・・・なんか俺が悲しむようなこととか、間違ったことしてるのも、たぶんあると思う」</br>
    「それで、窪塚がその、佳弥の許せないような悪いことしてたら、おまえどうすんだ」</br>
    「まず殴る」</br>
    即答で言いきると、島田はかすかに目を瞠った。</br>
    「そんで謝らせる。悪いことしたら、ごめんあさい、だろ。俺に対してか、ほかのなにかに対してか、それはわかんないけど」</br>
    もし、その対象となる相手がいるならば、佳弥が謝らせるし、責任を取る方法を考えようと思うと佳弥は続けた。</br>
    失敗は挽回するように努力して、間違いは真摯に反省して、もし誰かをきづつけたら、まっすぐに謝って。喧嘩をするたび、涙をこぼすたび、低い声で元就はそう言っていた。</br>
    「そう教えてくれたの元にいだから。元にいが忘れてても、俺はそうする」</br>
    「・・・・・・そうか」</br>
    潔く、凛と目を逸らさずに、佳弥はそう答えた。理想論でしかないことは薄々わかっていて、けれどこそ挫折さえろくに知らない若さの自分が斜に構えても、それはただ怠惰な甘えでしかないと知っている。</br>
    「おまえ、すげえな。まるごとあれを抱え込む気か」
    </blockquote>
    安定した蜜月を過ごしていると思っていた、元就と佳弥。実際は難しかったみたいですね。</br>
    謎の晴紀はとっても嫌な奴だけど、多分元就の元カレなんだろう気はしてたし、ただ彼が二人の間を掻き回す話なのかと思っていたらもっと複雑なストーリーでした。</br>
    綾乃の登場もまさか繋がっているとは思わなかったというか、こじつけのように繋がってたら嫌だなということとただ過去の事件を知らずに佳弥が安心して接していられる人であって欲しかったのです。佳弥の心が痛々しくて、元就が構ってくれないならそんな存在が彼の側にあって欲しいと思ったのです。誰かに佳弥を癒してあげて貰いたかったんです。
    なんだか今回いいとこなしの元就。警察官の時代から(もっと前から?)心だけは一途に佳弥に思っていたけれど、その辺の苦悩のはけ口は別にあって・・・・・・今回その頃のツケが回ってきて、また勝手に佳弥から離れようともするし。
    <blockquote>
    「なんでそこで黙るかなあっ・・・・・・!それともそれわかってやってる?いったいなんなんだよ、意味わっかんねぇ!」</br>
    考えたくもないけど、それじゃあ本当に晴紀となにかあるみたいじゃないか。</br>
    誤魔化しきれない不安感が膨らんで、佳弥は震える声を発した。だが元就はやはり黙りこくったままで、これ以上は我慢できないと、佳弥は唇を噛んだ。</br>
    「・・・・・・もう、ここでいい。走って帰るから。晴紀と仲良くやったらいい」</br>
    「ちょっと、おい!?」</br>
    いまさら焦っても遅い。伸びてきた手を振り払って、ぎろりと佳弥は元就を睨む。</br>
    「元にいがね、あいつ!晴紀に関して取ってる態度って、もうモロ疑わしげっていい加減、自覚したらどうなんだよ!?」</br>
    「佳弥、それは------だから」</br>
    「いまさら言い訳しても遅い!元にいのばか、鈍感、甲斐性なしのヘタレっ!」</br>
    言い捨てて、思い切りミニクーパーのドアをを閉める。</br>
    「もうあんたの電話は着信拒否すっるからね!じゃあね、ばいばい!」</br>
    「佳弥っ」</br>
    呼び止める声も聞かず、全力で佳弥は走った。</br>
    (もうちょっとうまく嘘つけ、ばか・・・・・・っ)
    </blockquote>
    ただただ佳弥を喜ばせるためだけに元就は警官になったのでは?と思わせるほどの佳弥馬鹿ブリ。元就の世界の中心が佳弥で、その執着に元就自身が一番畏れるほど。でもその世界は異常と紙一重であって、男同士なのは勿論12歳の差だって。扉絵の20歳の警官の元就がだっこしている10歳の佳弥にやましい思いを抱いてた・・・・・・30歳になった元就と18歳になった佳弥ならある程度許されるのかも知れないけど。その20歳の頃、佳弥に見せられなかった元就の裏側。</br>
    かなりセーブして佳弥を抱いていた元就の苦悩。二人の中の間にある色々な壁は、歳を重ねてもっと佳弥が大人になり元就が佳弥を大人として見られる日までありつづけるのでしょうね。それは経験値であり、体力であり・・・・・。18歳の割にウブな反応を見せる佳弥が大人の男になるのはいつなんでしょねぇ〜。</br>
    思春期の男の子にとって必要以上に母親に構われること、まして過去の事件から元就や同級生にも心配され行動もチェック入れられているような生活に佳弥が息詰まりを感じるのも当たり前だと思うんです。その辺りをうまく元就がコントロールしてあげられればいいのに、彼は自分の過去が佳弥にバレないようするのが精一杯で。</br>
    佳弥・元就、綾乃・晴紀の4人のある意味・修羅場の場面がちょっと長いなぁ〜。現在から過去へ佳弥以外の3人の会話が・・・・・・。結局、最年少に佳弥が有言実行で解決しましたが---なんだかすっきりしなかったのはどうしてなんだろう。元就の過去はショキングながらも理解できる範囲内だし、逆に佳弥に手を出さなくて良かったんじゃないのとも思うし。結局元就の佳弥の対する態度かな、納得いかないのは。佳弥に話すには重すぎることかもしれないけど、逃げるくらいならキチンと話すなり何とか出来たんじゃないかなと思うのよ。彼なら一緒に子供なりに考えてくれるでしょうし、たとえ一時的にショックで離れたとしても元就の態度次第で受け入れてくれたと思うのに。それだけ元就の中で佳弥を子供扱いしてたということなんでしょうね。</br>
    報われそうもない晴紀にもあまり同情は出来ないけど、綾乃にも佳弥は必要なんじゃないかなと思うとちょっと可愛そうかな。ただ友達として心のリハビリとして二人を会わせてあげたい・・・と思うのだけど、絶対元就は許さないだろうし。</br>
    元就に名誉挽回の次作はあるのでしょうか・・・・・・。大学生になって耳年増になった佳弥が主導権を握りヘタレ元就を振り回す・・・とか面白そう。あ〜、そうなると名誉挽回は出来ないか・・・一生ヘタレ決定?</br></br>

    ●シリーズ刊●</br></br>
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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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