ミスター・ロマンチストの恋 (幻冬舎ルチル文庫 す 1-8)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.60
  • (31)
  • (45)
  • (74)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 364
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344814707

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後輩×男前オトメン
    おお、なぜかまたオトメン買ってた・・・w
    特に好きなジャンルじゃないはずなのに結構読んでいます。

    心理描写が丁寧で、とても読みごたえがありました。
    交互視点って、何気に相手の気持ちがわかる分
    作家さんの腕が問われますよね。
    この本では、どういう所が好きになっていくのか
    悩んでいる所etc、、、交互視点でも切ない感じで
    面白かったです。他の作品も色々読んでみたい。

  •  高校三年生の千野純直は、成績優秀な生徒会長でテニス部のエース。
     しかし、本当は内気な性格――どころか、乙女ちっくに好きな人を思い続ける少年だった。
     見た目にそぐわぬその容貌のせいで、クールで渋いと女の子に大人気を誇っているが、純直自身が自分のその内面とのギャップに苦しんでいた。
     そんな純直の恋のお相手は、一学年下の有坂和志。
     陸上大会での勇姿に一目惚れしたという彼は、有坂を一目見ることが毎日の楽しみだという、夢見る乙女状態。
     話しかけるなんてもってのほか、ましてや付き合ってもらおうなんて考えることもない。
     けれど、想いは募るばかりで、ファンレターを書いたつもりがラブレターになってしまったり、思わず星占いの本を読みふけってしまったり。

     そんな純直は、ある出来事をきっかけに有坂のバイト先へと訪れるようになる。
     そこから少しずつ、有坂と話をするようになった純直は自分の気持ちが膨らんでいくのを止められずにいた。

     一方の有坂は、当初はほとんど表情の動かない純直の顔のせいで、「感じの悪い先輩」という認識しかなかった純直が、実は外見とは大きなギャップがあることに気づき始める。
     些細なことで喜んだり照れたりするその姿が次第に「かわいく」思えてきたのだった――

     という感じの話でした。
     何もかくにも、見た目にそぐわず純直がピュアすぎてすてきでした。
     おまけに、自分の人もうらやむくらい育ちすぎた体にコンプレックスを抱いてるところなんて、ものすごくかわいかったです。

     表題作の他に、二人がくっついた後の話も入っているんですが、それの有坂がめちゃくちゃかっこいい。
     まさに、純直の理想どおりの「ザ・王子様」になっている……。すごい。

     有坂は、純直のロマンチストが移ったのかな? なんていってますが、いや、それはそんなもんじゃない。
     基本的には、何の不満も抱かず、純直のペースにあわせて、寸止めくらってもさらっと我慢しちゃうし、「いきなりだったらびっくりすると思って」とか言っちゃって、いい雰囲気になってもあっさり引こうとしちゃえるし。
     挙句、純直がどんなに情けないことを言っても怒らない。
     すごく王子様……。
     そんな感じで、ものすごーく純直を優先しているのに、自分が風邪を引いたらきっちり弱音メールを送ってくるところなんて、お主策士だな――のレベルですよね。すごい。

     そんな、王子様な攻めと乙女チックな受け(ただしどちらも体格はいい方)の話がお好きな方にはぜひ、オススメします。

  • 見た目男前なのに純粋で乙女思考な受けが可愛く本当にいじらしくて……すぐ自分なんか、って考えちゃう様が切なくて攻め視点に代わる度にこんなに愛されてるんだよ!もっと自信持って!と何度も涙しながら一気に読破しました。

  • 高2×高3(乙男)
    くっつくまでが案外早くて拍子抜けしたものの、そこからの二人の「相手を想うからこそのすれ違い」がもどかしくて萌える。
    それまでゆっくりと距離を縮めてきただけに、初めて結ばれるシーンは感涙でした。
    二人とも(特に有坂)誠実なのが好感度高い。
    有坂と朋巳が対峙するシーンが好き。
    女性のサブキャラが多いですが、どの女性も嫌みがなくて安心しました。
    桜城さんの挿絵も素敵。

  • タイトル:ミスター・ロマンチストの恋
    著者名:砂原糖子
    イラスト:桜城やや
    出版社:幻冬舎コミックス
    シリーズ名:幻冬舎ルチル文庫
    発売日:2008年10月出版
    ISBN:4344814703
    税込価格:620円

    ■Story■
    高校三年の千野純直は、成績優秀な生徒会長でテニス部のエース。
    本当は内気な性格なのだがクールで渋いと女の子に大人気。
    そんな千野は密かに二年の有坂和志に恋している。
    有坂を一目見ることが楽しみな千野は、外見はかっこいいのに心は夢見る乙女。
    有坂もまた千野の不器用さに気付き、惹かれ始め…!?
    商業誌未発表作品、書き下ろし短編を収録。


    ■感想■
    なんとも女々しい男子の話。
    しかし見た目がやたらと美麗なだけに、女々しいとは思われず…。
    周りが勝手に気付き上げたイメージに囚われてしまっている純直って、
    見方を変えれば、ハッキリせず苛立たせる印象を受ける。
    そんな純直を優しく見守ることができる有坂と言う男には、
    本当に感服してしまう。17歳の男子が容易くできることではないだろう。
    見た目は二枚目俳優張で、中身は恋に臆病な乙女な彼がお好みな方にはお勧め。

  • 千野君が可愛くて 有坂君が 爽やかで 朋己が 男らしくてかっこいい! 千野君の 一生懸命さ 健気さがいとおしい。

  • オトメンの決定版。見かけはクールでかっこいいテニス部の王子だけど、胸の中は夢見る少女レベルな千野。愛読書は少女マンガで日記をつけていて、星占いを信じ、好きな相手に渡せないラブレターを菓子箱にしまっている、徹底した乙女っぷり。
    この千野の、外見と内面のギャップがたまりません。大好きなひとつ年下の有坂に、千野の想いが通じるのかどうなのか、ドキドキする展開です。
    千野はふつうに女の子にモテるタイプで、有坂も最初はクールで優等生でオトコマエだと思い込んでいたのが、だんだん違っていたことに気がついていくんですが、そこでちょっと有坂が揺れるのがツボでした。
    イメージと違った千野をかわいいと思ってしまった気持ちが、有坂視点で描かれていて、くすぐったくなります。千野がドジるのをとってもやさしく甘くみつめている有坂くんもとってもいい。
    有坂に反応して、つまづいたり、こぼしたり、ぶちまけたり、おかしなことになる千野がかわいすぎです。ちょっと笑ってしまうけど。

    有坂も恋人同士になったとたん、嫉妬深くなって「実はあんまり寛容じゃないみたいなんです」なんていうあたり拍手モノでした。

    自分が「かわいい女の子」ではないことに悩んだり、男であることで有坂に引いた態度をとったり、せつない恋心が細やかに描かれていて、BLの真髄にきちんと向き合っているすごくいいストーリーです。

    ラブシーンはドキドキ感満載!甘くて、ロマンティックで大満足です。

  • 内面乙女な男前受けがすっごく可愛かった!!!おとめんですね!!!

  • さわやか学園ラブコメという感じ。千野くんの思考が乙女すぎて、読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまい、途中で何度も本を閉じましたが、なんとか読了しました。
    放課後は、大好きな人がアルバイトしている喫茶店に通う……とか、(わりとベタかもしれないけど)その設定、いいな~。私の高校時代にもそんな思い出が欲しかったです。うらやましい。
    タイトルといい、表紙のデザインといい、最初に見た時に「これ、好きかも」って思ったのですが、期待を上回る満足度でした。直観は大切だな、と。

  • 何度読んでもいいですね。千野さんも有坂君もかわいい恋愛をしていて、凄く微笑ましい。

全40件中 11 - 20件を表示

砂原糖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×