年下アルファの過剰な愛情 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344846340

作品紹介・あらすじ

ナチュラルオメガの深月には不幸な事件に遭い大企業の御曹司アルファとの婚約が破談になった過去がある。今は立ち直り甘味処の店長として平穏に暮らす深月の前に、世界的テニスプレーヤー・天久保尊が一万本の薔薇を持って現れる。高校の後輩だという天久保は店に居つき熱烈にアプローチしてくるが深月には彼と結ばれてはならない秘密があった。

感想・レビュー・書評

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  • ナチュラルオメガの深月には辛い過去がある。
    今は立ち直り甘味処の店長として平穏に暮らす深月の前に高校の後輩で今は世界的テニスプレーヤーでスーパーアルファの天久保が一万本の薔薇を持って現れ…。

    オメガバースもの。
    タイトルと表紙からは甘い話かと思いきや中々ヘビーでした。
    深月の過去に負った傷が深すぎて。
    天久保のぶっ飛んでいる考えや行動にはじめは付き合いきれないと思っていたけれど天久保の深月を想う気持ちに惹かれない訳がなく。
    「運命の番」だけどそれは嫌で、と天久保の言葉が良かった。

    餡子が大好きな深月、これからは天久保と甘い生活を送れますように。

  • 深月を手に入れるためなら何でもする天久保。普通だったら冗談でしかないことまでも。自分の常識とは違う天久保に戸惑う深月だけど、自分のことが好きだということを全く隠さず、自分が喜ぶことをなんでもしようとする天久保に、深月が惹かれていくのは自然なことなのかも。甘えることや、弱みを見せることができない深月と、深月のことが好きだけど空気を読むことは苦手そうな天久保。ちゃんと気持ちが通じ合うには時間がかかる2人だけど、絶対に離れることは出来なさそうでもあり、一緒にいる未来が想像できるのが嬉しくなった。

  • オメガバースものは悲しい話が多いのだけど、これはまだ救いがあって良かったです。バイトに来ている夏海がとってもいい子で1番お気に入りです!✨深月の主治医で親友の慶介も報われないけど、ほんとにいい人です!天久保との口げんかシーンがお気に入り✨

    主役の2人・天久保と深月はお互い頑固だし一途だしの相思相愛。なのに、お互いの想いが通じるまで、とても長い時間をかけているところが各々大切にしている感があってとても良かった。

  • 世界二位のプロテニスプレイヤー×甘味処の主人

    2人は高校の先輩(受け)後輩(攻め)
    受けはもうすぐ卒業という時に発情期が始まってしまい、近くにいたアルファに襲われてしまう。
    良い家柄の婚約者とは破談、母の田舎に行くことになります。その見送りに来た攻め、告白するも『百億と百万本のバラを持ってきたら考える』
    それを間に受けた攻めは13年かけて要望を叶え、ランボルギーニで迎えにきました…

    3分の2くらいまではなんだかなーと思いつつ読み進めていました。頑なでツンツンした受け苦手なので、献身的な攻めに同情してしまい話にのめりこめなかった。
    絆されてからは急展開で面白かったけど、ちょっと力業過ぎない?後出しネタも多くて戸惑う。エピソードも盛り込み過ぎな気もする。結局当て馬はどうしたの?剣崎さんは一生罪の意識に苛まれたまま?夏海ちゃんの存在都合良過ぎない?など色々モヤることはありますが、大団円でまあいっかとなってしまいました。
    夏海ちゃんに良い出会いがありますように!

  • タイトルに偽りなく、王道なオメガバって感じでとても良かった。リュウが名前ありのキャラだった事の違和感?と、剣崎すら悪者ではなかった点の未消化な感じがちょっと残念だったかなぁ。
    とは言え、可愛らしいお話でした。

  • オメガバース
    世界的なテニスプレイヤー×甘味処の主

    100万本の薔薇の花と、100億のキャッシュを持ってプロポーズから始まる・・・振り切ってる攻め。
    受けの深月は重たいトラウマ持ち・・・しかし、オメガバースとはそんなトラウマも運命という一語で逆転ホームランなのです。コメディとシリアスが混在しているお話。

  • 超一途なスーパーアルファ(天才テニスプレーヤー)と辛い過去を持ちながらも無防備すぎるナチュラルオメガ(あんこ大好き甘味処店長)
    甘いようで甘くない、オメガバースの辛さもありながら悲観的にならない。のんびりした空気感漂うお話でした
    オメガバース設定は先生の感性で変わるところが面白く、ドロドロした所がなく、痛々しい所がないので、オメガバース初心者にオススメです。
    前向きに生きるオメガ、深月の姿も押しまくるアルファ、天久保の可愛いらしさも良かったです。

    イラストは 麻々原絵里依 先生、とても素敵です

  • 主人公の職業が、甘味処の店長で、それがあんこ好きが高じて(幼いときの母親との思い出もあるんだろうけど)のことってのがなんかいい。店名が「まめすけ」ってのもかわいい。砂糖控えめ豆の味にこだわったあんこ、食べに行きたい!
    世界ランク2位のプロテニスプレイヤーなのに、それは主人公深月さんを手にいれるための手段(100万本の薔薇と100億円くれたら付き合うことを考える、という高校時代の無茶振りを真に受けて)と言って憚らず、モノが準備できるや引退するし!と深月さんちに押し掛けるスーパーアルファ天久保さん。まさに「過剰な愛情」。すごい強引なくせに「運命」だから、ではなくシンプルに好きになってほしいからと、とにかく我慢我慢で襲わない。
    ベテラン作家さんならではのうまくまとまる結末に安心感がある。
    個人的には、深月さんの親友慶介さんが、ずっと控え目に深月さんを見守っててくれるのが切なくて好き。慶介さんにも素敵なお相手が現れますように。寄ると触ると天久保さんと喧嘩しちゃうのも、実はいいガス抜きなのかも?

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著者プロフィール

安曇ひかる Hikaru Azumi
整体に行くたび「こうなっちゃう前に来ないと」とため息つかれます。令和も背中がちがちで突っ走るぜっ!

「2019年 『里山ほっこり恋愛日和 ~銀狐とこじらせ花嫁~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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