- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344903128
作品紹介・あらすじ
目先の誘惑に勝てないのはなぜか。人はなぜ「最善の行動」を選ばないのか。ビジネスに役立つ、最新ハイブリッド経済学のすべて-
感想・レビュー・書評
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本の体裁だけ見るとやっつけ仕事のように見えるが、読んでみると、行動経済学が何を目指しているか、初学者にきちんと伝えようとしていることがわかる。130頁にある「世の中にはルールの異なる2つの世界が共存しているのです。集団生活に軸足を置く人は利他的な行動を取りやすく、ビジネスに軸足を置く人は無意識のうちに利己的な行動をしているのです。」というフレーズが、マルクス・ガブリエルのいう、私たちの生きる場はいくつもの異なる世界のレイヤーでしかありえないという考え方と重なった。行動経済学とは、そうした異なる世界のレイヤーが生み出す様々な問題をミクロな視点で考えていく学問なのだろう。
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図解ありでわかりやすく説明していた。入門編ということで人間の心理、行動パターンが理解しやすいようになっていた。常識、固定概念を疑い正していくために必要な情報がすべてとは言わないけど詰まっていると思います
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2020.55
深めに関わらせて頂いてる教授の本。
・心理学的アプローチの経済学。不合理行動。
・得するよりも損をしたくない。
・代表性ヒューリスティック -
ビギナー向けに必要十分にまとまっている良書。この本から読んで、大枠理解して専門的な本に進んでいけば良い。
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行動経済学について、「行列があるとつい並んでしまう人間心理」「自動車購入時にカーナビも買ってしまう理由」など身近な行動を実例として、マンガ形式や図式を用いて解説されており、とても分かりやすく簡潔にまとめられています。
経済学を知らない方でも、親しみやすい内容になっているため、行動経済学について学びたい方にオススメかと思います。 -
「経済合理性」という言葉がある。生産、流通、消費といった経済活動は、合理的に行われるはずだが、長い行列に並んだり、期待値の極端に低い宝くじをこぞって買うなど、人間は「不合理」な行動を取る。「行動経済学」は、そうした人間の行動に着目した学問分野で、心理学の要素が多分に含まれている。この考え方を生活の中に応用して、組織内コミュニケーションの向上に活かせそうだ。
「囚人のジレンマ」に代表される「ゲーム理論」では、自分の利益のみを追求するのではなく、共存共栄・win-winの方向に人は動くというは興味深い。
近年では、この分野で「ナッジ(nudge)」理論が注目されている。気付きを与え得ることで、人間の行動を自発的によい方向に導くというのは効果的だと思う。 -
人が、伝統的な経済学では説明できない、非合理的な行動を取るのはなぜか。経済学と心理学が融合した理論。
認知的不協和=酸っぱいブドウ
現状維持バイアス
プロスペクト理論
利他的行動
囚人のジレンマ
etc…の説明 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/288003 -
http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&bibid=TB90313801
一見不合理に見える人々の行動に光をあてると、実は合理的な説明が可能だとするのが行動経済学の特徴だと言えます。分析に人間の心理や特性を織り込みながら解釈を進めていきます。
「行列があるとつい並んでしまう人間心理」「自動車購入時にカーナビも買ってしまう理由」など身近な行動が例として挙げられており、親しみやすい内容になっています。経済学を学んだことがなくても理解ができるので是非読んでみてください。
(推薦者:経済経営学類 井上 健先生) -
東2法経図・開架 331A/Ka96c//K