地球外生命体 ―宇宙と生命誕生の謎に迫る― (幻冬舎エデュケーション新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344979543

作品紹介・あらすじ

"第2の地球探し"の大プロジェクトが世界中で本格化する中、生命が宿る可能性のある星が太陽系の外側で次々と発見されている。つまりは、この宇宙の中で我々は特別な存在ではないのかもしれない。果たして、最初の生命は宇宙で生まれたのか、地球で誕生したのか。地球の外にも生命は存在するのか。最先端天文学にたずさわる著者が生命誕生の謎をひも解き、系外惑星探査の最新動向をわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙人はいる派の人は読んでほしい!
    アストロバイオロジー=宇宙生物学なるものがあり、宇宙の誕生から一つ一つ検証を重ねて地球以外にも生命体がいる可能性を示してくれている!
    ハビタブルゾーン=生命居住可能領域を計算して第2の地球を探す試みはまるでSF映画のよう!
    地球の生態系などの循環システムが宇宙でも起こっていて、それを解明することができたら生命の根源が分かるかもしれない!
    宇宙は少しずつ哲学の領域ではなくなってきているのかもしれない!
    それでもまだまだ夢のある世界!

  • **なぜ読んだ?**:古本無料配布イベントでもらってきた本。宇宙生物学(アストロバイオロジー)については、[惑星が生命を育むために必要なもの](https://www.ted.com/talks/dave_brain_what_a_planet_needs_to_sustain_life?language=ja)というTEDトークを高校の時見て興味を持っていたし、図書館で宇宙生物学の本をパラ見して、物理・化学・生物学・地学といった高校理科4分野全てが力を合わせた理科の総合格闘技!という感じで、分野間の協力や融合が好きな自分にとって魅力的だなと思っていた。

    **内容をざっくり**:まずは人類が誕生してから20世紀ごろまで、宇宙生命に対してどのように思いを馳せていたのか、どのようなアプローチが行われていたのかが語られる。
    次に宇宙の歴史と元素の起源が惑星化学的に語られる。
    そして生命とは何か、宇宙にある生命の材料とは?ということが語られる。
    それで本題の地球外生命体の考察が始まり、太陽系内の可能性・太陽系外惑星の可能性に関して語られる。
    最後に、第二の地球を発見するための最新の研究計画について語られる。

    **感想総論**:化学の部分や生物学の内容は、高校の内容や大学の地球惑星物理学の授業でやった内容が多かった。太陽系のここには生命がいそうと聞いたことがある場所などについて、本という形で具体的にどのような観察や研究が行われて何がわかっているのかということがわかった。
    分子生物学、微生物生態学、生化学、地球化学、物理学、地質学、惑星科学、天文学など様々な分野から次々と参入しつつあるらしく、やはり学際的でかつ夢のある領域なんだなあと思った。地球外の生命体を見つけてコミュニケーションを取る、「そんな夢の時代の到来を、SFではなく現実のものとして語れるいま」という言葉が印象に残った。

    **感想各論**:新しく知って面白かったことを書く。
    アリストテレスやプトレマイオス以前の哲学者は、自由に宇宙人を想像していたらしい。ラジオドラマで火星人が攻めてくる内容をやったら全米にパニックが起こった話面白い。隕石の中からアミノ酸が検出されているという話!アツい!彗星の塵から必須アミノ酸!アツい!彗星が生まれるオールトの雲、初耳。火星に液体の水があったらしい話もアツい。惑星形成の京都モデル。はやぶさ2!TMT計画!アツい!!!「昔の情報しかわからないというのが宇宙を観測する際の事実、宇宙が4次元であるという理由です」

    **今後の展望**:今回は新書であり、化学や生物学、惑星科学については専門的なことには踏み込んでおらず、どういう探査が行われてどういうことがわかっているといった内容がメインだった。今度は宇宙好きの友達から教えてもらった、教科書的でちゃんと書いてある宇宙生命論の本を図書館で見てみたい。

  • 生命は宇宙で誕生したのか、地球上で生成されたのか。宇宙について想いを馳せること、我々は何者なのか問い続ける事。夢があることは好き。

  • 今世紀中に地球外生命体とのファーストコンタクト??

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著者プロフィール

1961年生まれ。自然科学研究機構国立天文台准教授、天文情報センター普及室長。専門は天文教育。東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻修了。総合研究大学院大学准教授を兼務する他テレビやラジオ等でも活躍。

「2015年 『星の王子さまダイアリー2016』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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