- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980822
感想・レビュー・書評
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何冊か、今後英語教材として読んでみたいモノが見つかりました。
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戦後に出版された英語学習本のベスト・セラー23冊の内容を紹介して、日本人が英語の学習にどのように取り組んできたのかを検証している本です。
著者自身の学習法が評価基準として前面に押し立てられることもなく、それぞれの本の内容を客観的に紹介し、共感できるポイントをまとめてくれているのはありがたいと思いました。ただし、それぞれの本の内容をかいなでしただけの本という印象もいなめません。
年代ごとに分けて英語学習本の歴史をたどっており、1940年代は「第一次英語ブームの時代」、1950年代は「受験英語隆盛の時代」といったように、それぞれの時代の特徴が説明されているのですが、ちょっと腑に落ちないと感じるところもあります。たとえば駿台予備校の講師だった伊藤和夫の『基本英文700選』(駿台文庫)は1960年代、『英文解釈教室』(研究社)は1970年代と分かれてしまっているので、年代ごとの分け方の必然性にすこし疑問を感じます。時代ごとに分けるのではなく、本の性格で分類したほうがすっきりしたのではないでしょうか。
それはともかくとして、佐々木高政『和文英訳の修行』(文建書房)、江川泰一郎『英文法解説』(金子書房)、朱牟田夏雄『英文をいかに読むか』(文建書房)が並ぶ1950年代の英語学習本の重厚さが突出しているのが目を引きます。 -
新しい英語勉強法が出るたびに気になる人は、目を通した方が良いでしょう。1940年代から2000年代まで、各時期に話題となった英語学習本を取り上げて、解説しています。
それぞれの時代のブームや傾向があり、比較してあるのが面白い。最後に著者が究極の学習法として総括してあるところもいいですね。結局は楽な方法はないということですが。 -
英語
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戦後から日本でミリオンセラーとなった英語の参考書を23冊ピックアップして分析した良心的な本。面白いです!
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戦後60年にわたる日本での英語学習の歴史がわかります。
それぞれの時代にどんな英語の本が売れたのか、というのを分析するというのは非常に面白いですね。
そして最後には究極の英語上達学習法は?という話に。
様々な英語学習の根っこを見つけていくと見えてくるものがありますね。
参考になりました。 -
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戦後から現在に至るまで、英語の学習に関するベストセラー本を概観し、先達からヒントを得つつ、あるべき英語学習方法を提示する本です。面白く読めはしたのですが、終章で「最近気になること」として挙げられている「高所からものをいうような書名の本」とその著者に対する批判は的外れです。挙げた本の内容にはほとんど触れず、「タイトル」から批判するのは、著者の意図ではないでしょうが、結果としてこれらの本に悪い印象を与えてしまいます。ここに列挙された本、私はほとんど読んでいますが、日本人が英語を学ぶことのそもそもの根本的意義までを問う、少なくともこの著者の本よりはずっと多くのことを教えられる好著だと思います。
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どんな世界にも流行り廃りがあるんだなぁ、と。