- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982680
感想・レビュー・書評
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著者(医療少年院、脳病態生理学)が2012年に刊行した、発達障害の症状と国内での受け取られ方について書いたもの。著者は以前に『脳内汚染』という(調査不足なよくわからん)本を出していたので、期待せずに読んだ。
読んで発達障害の知識は得られたのはいいが、著者の主張には疑問符がつく。発達障害の症例が増えたのは、一般への知名度が高まったのが主因と考える方がより自然だと思いますが。愛着障害についての項では、どう議論を進めたらそんな結論になるのか……。
種々の問題を無理やり発達障害に帰着させる最近の風潮に対して一言いいたいのは十分わかる。これは流行りの言葉で済まずに、実害が出うるので著者が心配するのはごもっとも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
決めつけをせず、その子自身をみましょう、かな。
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発達障害と診断されるケースが急増している。
ちょっとおかしいと発達障害で片づけようとしていないだろうか。
著者によると実際は「愛着障害」が多数 みのがされているという。
「発達障害」と呼ぶ前に慎重な判断を!
鹿児島女子短期大学: 教員 胸元孝夫 -
発達障害と愛着障害は専門家でも区別がつきにくいという話。
親との愛着関係に原因があるとは言っても母親だけに責任を負わせるのではなく、母親へのサポートの不十分さ、出産が不利益になる社会体制に苦言を呈しています。
よくある発達障害の説明に「周りに理解してもらい、才能を伸ばしましょう」という中身のこもっていない文章に失望した人も多いと思います。
この本はそれぞれの特性を(聴覚優位、資格優位、体感優位)分類し、どうすればうまく学習したりやる気を出したりできるのか、得意な分野などを具体的に述べています。
現行の官僚を育てるような勉強、(社会に出ても役に立たない勉強)を教えられて落第者や発達「障害」の烙印を押され、自尊心を傷つける状態は早急に改善すべきであろう。 -
そうだとして、だから?と思ってしまった。だめかな。
今目の前の何かを苦手としている人と向き合う時に、はたして、意味があるだろうか、この本は。(反語) -
発達障害は、障害ととらえないで特性ととらえるといいとわかった。
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ADHDが発達障害であるかも怪しい、など発達障害について改めてかんがえさせられる本だった
実は幼少期の育て方に問題があるとか
最近のなんでもかんでも発達障害にむすびつけようとする傾向を批判してるような感じの本だった
環境って子どもたちがいかにのびのび生きてゆけるかっていうことにとてつもない影響をあたえるんだなー -
文章を読み進めていけばいくほど、人間ってそうなんやろうなあと頷いていました。
第五章の発達障害は社会を映し出す、の章が印象的です。
社会の変化で愛着を育むのが困難になっただけではなく、そもそも発達障害やアスペルガーの特徴を持った遺伝子が生き延びやすくなってるのでは、という提起はなかなか衝撃的。
岡田さんの著書は本当に良心的。こういうひとが、本が、増えてもっといろんなひとに読まれてほしい。
ひとを壊すのもひとやけど、ひとを癒すのもひとである。本当に。 -
発達障害という言葉が浸透してきた。その中でその意味をどれだけの人が正しく認識しているのか。
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なぜ医者は「発達障害」と診断したがるのか?
最新研究が解き明かす急増の真実と、劇的に改善する理由とは。
「発達障害」と診断されるケースが急増している。子どもだけでなく、大人もだ。
児童のADHDの有病率は6%に達し、学習障害は10%に及ぶ。
なぜ猛烈な勢いで増えているのか。
一方で「発達障害」と診断されながら、
実際は「愛着障害」であるケースが数多く見過ごされている。
根本的な手当てがなされないため、症状をこじらせるケースも少なくない。
「発達障害」と似て非なる「愛着障害」と読み終わったったい何なのか?
本当に必要な対処とは?
「発達障害」は現在、大きな岐路にある。
その急増が意味する真のメッセージを明らかにする衝撃と希望の書。