病気になるサプリ 危険な健康食品 (幻冬舎新書 さ 11-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983502

作品紹介・あらすじ

本書では身近にある健康食品・サプリの危険性を製造の背景、広告手法、科学的根拠の面から徹底追及。「ベータカロテンのサプリは体に悪い」「グルコサミンは血管の少ないひざ軟骨に届かない」「サプリは添加物だらけ」など、目からウロコのサプリの真実が満載。

感想・レビュー・書評

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  • サプリメントの科学的な根拠は希薄
    ①細胞実験や動物などで有効とされてもヒトを対象とした研究が行われていない。
    ②臨床試験で効果があると証明されてもその効果がわずかであれば意味がない。
    ③サプリメントを選ぶときに科学的根拠がなければ比較することができない。
    ④臨床試験をしなければ適切な摂取量がわからない。
    日本のサプリメントの問題点
    ①商品ごとに質が異なる。
    ②サプリメントによる健康障害が報告されている。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11928921989.html

  • サプリとか健康食品とかあまりうたがわず接種しちゃうけど、あぶないの!?と思って読んだ。
    この本をよんで、「過剰摂取しない・効果を妄信しない」っていうのに気を付けていればよさそうって思った。

    めも
    ・サプリが危ない理由は簡単にとれるからとりすぎちゃう場合がある
     (妊婦がビタミンAの過剰摂取すると奇形児が生まれる危険性がある)
    ・医薬品ではないから、効き目などが明示できないし、仮説であっても世に出せる
    ・効果は検証されていない

  • 世の中には多くのサプリメントがありますが、「何のサプリメント」が「どういう理由」で危険なのかが具体的に説明されています。
    素人でもわかりやすい説明です。

    普段色んなサプリメントに頼っている人は読む価値があるのではないでしょうか。

  •  筆鋒鋭いニセ科学批判で知られる著者(法政大学教授)が、ニセ科学の巣窟とも言うべき健康食品業界に斬り込んだ1冊。

     類書も多い分野だが、本書はその中でも決定版といえる内容だ。「健康食品・サプリの危険性を製造の背景・広告手法・科学的根拠の面から徹底追及」(カバーの惹句)していて、目からウロコが落ちまくる。

     図表・データも豊富で、資料的価値も高い。巻末には「人気サプリの実力寸評」が付されており、9割方のサプリは飲む価値なしと判定されている。

     健康食品・サプリを愛用している人が、医学的根拠に無頓着な無知蒙昧とはかぎらない。むしろ半分くらいの人は、「既成の現代医学や栄養学などのほうが時代遅れなのであり、私たちこそが時代の先端を行っている」と思い込んでいたりするのだ。

     そのあたりにこの問題の根深さもあるわけだが、「薬にできるほどの有効性が立証されていないからこそ、サプリにとどまっている」というあたりまえのことを、肝に銘じたい。

  • 左巻健男 著「病気になるサプリ 危険な健康食品」、2014.7発行、さらっと読みました。タイトルが内容をズバリ表していると思います。健康食品・サプリは2兆円産業とか。ダイエットやアンチエイジングなど種々の広告が溢れていますね。著名人やタレントの体験談が多いです。健康食品・サプリは安全性・毒性が未調査のものが多く添加物だらけとか。価格は業界のトップシークレットだそうですが、原価率は10%以下が常識と。ただ、プラセボ効果はあるんでしょうね。いずれにせよ健康に即効薬はなく、地道な運動と食生活が基本なんでしょう!
    (再読)バランスのよい食事(腹八分目)と適度な運動、健康はこれに尽きると思います。地味で地道ですが(^-^) 錠剤飲んですぐ効果が出るとは思えませんし(プラセボ効果、病は気からの反対、はあると思いますが)、すぐに効果が出たら出たで、それこそ怖ろしい話に思えます。

  • 170111

  • 健康になろうとサプリを飲んだが、それが原因で病気になることも多いらしい。元気なときは出来るだけサプリを飲まないでおこうと思う。

  • サプリメントには「流行り廃り」があり、それに乗らないと売れない。よって確かな根拠を追い求める前に、なんとはなく「効きそうな」振りをして販売するものであるということ。

  • S498.583-トウ-349 300404142

  • サプリを過信してた。天然と合成の違い。特定の栄養だけを抽出しても効果があるかはわからない。気を付けようと思った。

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著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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