天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成 (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985483

感想・レビュー・書評

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  • いつものシニカルな辻田節がさくれつ。ここ数年は、辻田さんの関心領域に実際の政治が近接して、結果的に辻田さんの本がどれも時事的に読めるのがふしぎだ。

  • 陛下の発言をもとに、日本近代史を振り替える。

    あまり馴染みがなかった、明治天皇、大正天皇の人柄がホンの一部分でも知ることができ、好感が持てた。だって、明治天皇は唯唯勇ましいイメージしかなかったしね。

    しかし、この改元のタイミングで、よく売れたんだろうな。

  • 明治、大正、昭和、平成の天皇が発した代表的な発言を取り上げて、その発言がなされた背景や、理由を探りながら、各々の天皇の人柄、目指したものを考える。
    勿論、もっとも分量が割かれているのは、在位が最も長かった昭和天皇 裕仁 だ。裕仁については戦前と戦後に分けて章立てされている。
    一方で、在位期間は短いものの、最もその人柄や思いが読み取れてきたのは平成の天皇 明仁。戦前戦後、日本の激動期を過ごし、戦争責任を問われた裕仁の崩御を受けて即位した明仁の目指した天皇像と、それが故に、自分の目指した天皇像を果たせなくなることを想定して発意した譲位、それに対する周囲の反発に対する対応など、成る程と思わせる。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/547/K

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著者プロフィール

辻田真佐憲(つじた・まさのり)
1984年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科中退。
2011年より執筆活動を開始し、現在、政治・戦争と文化芸術の関わりを研究テーマとしている。著書に『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』、『ふしぎな君が代』『大本営発表』『天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成』(以上、幻冬舎新書)、『空気の検閲~大日本帝国の表現規制~』(光文社新書)『愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会』(えにし書房)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)などがある。歴史資料の復刻にも取り組んでおり、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『日本の軍歌・軍国歌謡全集』(ぐらもくらぶ)、『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』 (文春新書) などがある。

「2021年 『新プロパガンダ論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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