年齢は捨てなさい (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
2.75
  • (1)
  • (2)
  • (15)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 138
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985520

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者は、1936年5月生まれなので、現在は84歳。
    この本を書かれた時は、82歳だったようです。

    p186~187

     老人ホームは誰かから管理される場所です。いかに効率よくお金も人数もかけずに運営するかを考えると、高齢者一人ひとりに対応するひまなどありませんから、十把一絡げの管理にならざるを得ません。老人ホームでよく見る風景---いっせいに童謡などを歌わせる、体操させる、ぬり絵やお習字などのおけいこをさせる---。
     みんなで同じことをやるのが好きな人ならともかく、団体行動に全く馴染めない人だっています。つれあいの母は100歳まで生きましたが、食事以外、ホームの部屋から出ていくことはなく、部屋に閉じ込もらざるを得ませんでした。
     時折見舞いに行くと、まるでおんぶおばけのように背中に何かがのしかかってくるのを感じて異様に疲れました。のしかかってくるもの、それは管理されている老人達の「不自由さ」です。
     高齢者には一人ひとりの歴史があります。これまで積み上げてきたものを大切に出来ればいいのですが、実際はホーム側の都合で管理されている。そこへ入れば、いやおうなく年を意識させられ、20代や30代の職員達が、まるで幼子を扱うような丁寧語で話しかけてくる---。なぜ普通に話さないのでしょうか。気を遣っているつもりかもしれませんが、侮辱でしかない気がするのです。
     

    • nejidonさん
      seiyan36さん、おはようございます。
      いつも楽しみにレビューを読ませていただいてます。
      引用部分についてですが、この著者は少し表現...
      seiyan36さん、おはようございます。
      いつも楽しみにレビューを読ませていただいてます。
      引用部分についてですが、この著者は少し表現がキツイですね。
      私たち大人が「若い人」とひと括りするように、あちらも「お年寄り」とひと括りしている、それだけのことだと思います。
      福祉を学ぶ段階で学習した接し方に乗っ取っているだけでしょう。
      今は3世代同居の家族も少ないですし。
      ひとりずつ固有の歴史と個性があるんだと学ぶためには、お年寄りが「自分はそういうのは好きじゃない」と声をあげれば良いだけです。
      それで、あちらも学ぶのです。
      きっと良い経験になると思いますよ。
      長々とすみません。ちょうど身内にそういう者がおりましたので。
      私がこれまで見た範囲では、著者の言われるような施設はひとつもなかったんですけどね。
      2020/12/13
    • seiyan36さん
      nejidonさん、コメントありがとうございます。
      引用部分は、やはり手厳しく感じますが、多くの高齢者を預かっているので、団体行動になるの...
      nejidonさん、コメントありがとうございます。
      引用部分は、やはり手厳しく感じますが、多くの高齢者を預かっているので、団体行動になるのは仕方がないのかなとも思います。
      私の場合、実母83歳、義母91歳が、いずれも一人暮らしをしており、近い将来は高齢者施設を利用することが選択肢の一つです。その後は、自分達もです。
      引用部分には、高齢者施設を運営する側の視点が入っており、参考になったので、書き留めておきました。
      2020/12/13
  • 「もう年だから」というたびに醜くなる
    口癖のように「もう年だから…」という人がいますが、そのセリフは人生を諦めていることを表しています。
    自分を諦めた人は、自分で自分の可能性の芽を摘んでしまっているのです。

  • だいぶ年配になっても、下重さんのように、
    元気で自分の信念を貫いて生きているのはすごい。

    今の時代に生きている私は、昔の人ではない。
    年寄り扱いするな! と下重さんはいう。

    おそらく彼女と同年代の人たちならば、男も女も
    自分の生き甲斐や張り合いを、どこかに忘れてきて
    しまったような人も多いんじゃないだろうか。

    歳を重ねると言うことは、
    体力も持ち時間も減ってくるから、
    いやなこと、嫌いなことに縛られたり、
    人と同じことをしている暇はないはず。
    歳をとったからこそもっと自由になって、
    残り少ない自分の時間を
    自分で使い切るべきであると。
    すごくかっこいいと思います!

    青春、朱夏、白秋、玄冬
    自分は今どこにいるのか...
    ま、青春ではないけど。
    まだまだ頑張りますよー!

  • 著者がタイトルに反して誰よりも年齢にとらわれたお婆さんだった。でもご自身でそれを認められない様子。
    自分の年齢を聞かれたり、年寄り扱いされることは非常に嫌がるのに、一部の年配の男性のことを汚いと評したり、非常に厳しい。
    自分はこうならないように気をつけたい。年相応の自分をある程度は受け入れられる高齢者になりたい。

  • 年齢に縛られない

  • 途中でやめてしまった

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729481

  • 文字通り、年齢に縛られずに生きることを推奨した一冊。

    作者(下重暁子)は有名な女性アナウンサーらしいが、自分は年齢を問われるのが嫌いな割には、若い男が好きという矛盾した感じが、いかにもらしく感じた。

  • 女性目線での意見が多い。なそれはしかないとして年齢で判断する日本独特?の考え方に一石を投じる。
    公的な手続きは仕方ないとして、年齢で人を判断して十把一絡げにする考え方を否定するのは納得できる。
    但し、筆者との環境と一般の読者とは差があり過ぎるのが気になる。もっと読者目線になるべき。

  • 年齢を言い訳にする母に読ませようと思ったけれど。
    本当に82年もの年を積み重ねてきたのだろうか。このおばあさんの書くものは、つまらんよ。ただの愚痴または自慢にしか思えない。
    そして、年齢を1番気にしているのは、この昔の人、だ。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

下重暁子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×