日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界 (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986374

作品紹介・あらすじ

毎日あたりまえに使っている日本語。だが、ふと疑問に思うことはないだろうか。そもそも漢字はいつから日本にあるのか? 「シミュレーション」を「シュミレーション」とつい発音してしまうのはなぜだろう? 「確認させていただいてもよろしいですか」は乱れた日本語なのか? これまでの絵文字・顔文字とLINEのスタンプでは何が違う? ことばのスペシャリストが集う国立国語研究所が、国民の抱く素朴だが奥深い疑問に呻吟【ルビ:しんぎん】しながら出した名回答を厳選。日本語の教養をこの一冊でアップデート!

感想・レビュー・書評

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  • 国立国語研究所に寄せられた、日本語についての様々な質問とその回答で構成された本。

    質問例としては、「若者ことばの『やばみ』や『うれしみ』の『み』はどこから来ているものですか」、「『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃんのような話し方をする人は本当にいるんでしょうか」、「どうして日本語には外来語が多いのですか」等々、読んでみれば「確かに!なんでだろう?」と思うような質問が多い。

    上記それぞれのQの回答は本書にあたっていただきたいが、個人的にGood!と思ったのは、「海外にもキラキラネームはありますか。漢字のない国ではどうキラキラさせるのでしょうか。」という質問。
    この回答についても、お手数ですが本書をご参照くださいませ~。

  • 眠れなくなることはありませんでしたか、本当に面白かったです。

    個人的には文法的な話が好き。
    最近『一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書』と『英文法の鬼100則』を読んでとても面白かったのを思い出しました。

    だから「第四章どちらを選ぶ?迷う日本語」が一番面白かった。
    簡単な言葉について、専門家があれこれ分析するのを読むのが楽しかったのです。
    そこだけもう一度読んでから読了とします。

  • とても面白い。研究者さんたちの知識と考え方に脱帽です。さまざまな角度から日本語を分析していて、否定的な部分がないのも個人的にとても好きなポイントだった。

    ネットで調べたら国語研のサイトでもたくさん紹介されているけれど、研究者さんたちへの課金のつもりで本を購入。研究者さんたちがずっと楽しく研究してくれたらと思う。

  • 身近にある言葉に関する疑問に対して、分かりやすく回答している。
    世界の言葉と日本の言葉について書かれた章が特に面白い。言葉の雑学が増えた。会話の中で出た疑問に、この本のような感じでサラッと答えられたらいいな。

  • 日本語に関する蘊蓄が満載されています。元号の謎、干支の不思議、ちょっとした言葉選びでの疑問などおそらく少しは考えたことのある日本語に関する疑問の答えがこの本にありました。日本語深いですね。

  • 世界には8千近くの口語言語が存在する、と言うが、文字を持った世界はたった400しかないという。日本は特有な「略・絵文字」などを使い、「ナイター」など英語にない日本語なども巧みに使いこなす人種なのだ。(正式な英語はNight Game)今後更なる外来語の利用で日本独特の「日本語」「日本スタイル絵」が増える可能性が楽しみだ。

  • また国語に関する本です。
    著者が個人じゃなくて、「国立国語研究所」編 となっていて、国立国語研究所とはなんぞや?というあたりも興味深い。日本語がどのように変化してきたか、それって間違った日本語じゃないの?間違ってていいの?間違っている人がどれくらいいるの?などなどの国語のギモンに、研究所の所員がそれぞれ専門知識をもとに答えています。
    最近私が個人的に気になっている、過剰に丁寧すぎる言葉遣いについても、なぜそうなるか分析してあって興味深かった。誰かに許可してもらうようなことがらでもないのに、○○させていただきます、などという言葉、最近よく聞きますよね。「このたび私たちは入籍させていただきました」とか。
    解説によると、○○させてくださる、という敬語は主語が○○させてくれる相手になるが、○○させていただく、と言えば主語は自分なので、相手に言及しなくて良い。敬語を使うということは、近しい相手と気軽に話す場面やことがらではない、ということだから、直接相手に言及する(触れる)ことなく丁寧に話すには、自分(だけ)を主語にして○○させていただく、と言っておいたほうが無難で都合がよいのだ。なるほど~!納得。
    という感じで、いろいろ微妙に不思議だったことや、なんでこんな間違いが起こっている(しかも多い)のかなぁと思っていたことが腑に落ちました。
    あと個人的には、夫から「○○なんだけど・・・」と言われてイラっとしてしまうことがあるんだけど(だから何?みたいな笑)、なぜ自分が「・・・けど」と言われて腹が立ってしまうのかよく分かりました。「けど」で終わることで、その先を私に委ね、責任を押しつけようとしてるよね笑。うんうん、そう思ってたよ。だから何?けど、じゃなくてその先も自分で決めてくれないかな?みたいな。
    どうも続編もあるらしい!読みたい!

  • 誰かに簡単に話せる豆知識的な内容が詰まっているのかと思ったが少し違った。面白おかしく誇張せず、正確に質問に答えるとこんな感じになるのかも。
    深く考えずに母国語として日本語を使っているけど、こうやって読むと言語ってとても複雑なんだなぁ。

  • 副題に「眠れなくなるほど面白い言葉の世界」とあったので、少し前にブックオフで購入。通勤電車の中で読んでいた。普段何気なく使っている様々な日本語に対するフトした疑問。それらに対する専門家の解説・説明という構成でできており、読みやすかった。内容もまずまず。しかし、眠れないほど面白かったか?と聞かれれば、「それほどでも、、、」となってしまう。残念ながらその内容は頭の中に残っていない。ウンチクとしてとして人に内容を語れるほど深く読めなかった。

  • 皆さんは、令和をどのように発音していましたか?
    私は頭高の、"レ"イワでした。もう1つの発音は、平板(やや後ろが上がる感じ?)のレ"イワ"で、この本の中で回答されていた方の印象だと、政府やマスコミ関係者は前者が多く、一般人は後者が多い印象、とのこと。多分、私自身は無意識に、菅さんが「令和」を掲げたときの発音をそのまま使っているだけだと思うのだけど、2+1の3拍の音を持つ2字漢語は頭高になる場合が多いのだとか。へえ~。
    と、なると昭和だ。平板発音する人が多いけど、、となるが、これも傾向があって、○和、と言う単語は(平和、温和など)、平板なることが多く、昭和もその1つとのこと。また、標準語の名詞は馴染み度が高くなるにつれ、平板化する傾向があるので、令和も段々と平板化されていくかも、とのこと。馴染み度が高くなるにつれ平板化。なるほどね、B'zもね、"ビ"ーズが正しいけど、ビ"ーズ"って言ってしまう人が多いですよね・・・それはまた別の話か?(^_^;)

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