竜二漂泊1983 この窓からぁ、なにも見えねえなあ

著者 :
制作 : E-lock.planning 
  • 三一書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784380139000

作品紹介・あらすじ

あの映画はいったい何だったのか…。現在も語り続けられる『竜二』。その系譜を「俺たちの旅」「とんぼ」に辿りながら、八三年という時代の熱を活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 2023年10月読了。

    金子正次主演の映画『竜二』は、今年が公開から40年にあたり、東京では10月27日からテアトル新宿にて再上映するということを「福田村事件」を観に行った時に嗅ぎつけたので、なんらかの前提知識や時代背景を仕入れるために購読した。

    話題があちこちに散らかっている印象で大変に読みにくいのだが、まあ何かしらの熱のようなものを感じたし、Vシネ業界の発達史として大変参考になる。

    どこからの引用か不明だが、大島渚の発言が印象に残った(351ページ)。

    大学を卒業し、就職するのが不愉快な理由をこう言っていた。「人間とは自分を売らなければ生きていけないものなのか、絶えず売られていくのが人間なんだというイメージがあの頃(就職時)の基本的な人間観としてあった」

    映画の方は初見となる。期待している。

  • 金子正次氏は、忽那諸島の津和地島出身。

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著者プロフィール

昭和37年(1962)年北海道生まれ。ノンフィクション作家・映画評論家。北海道立札幌南高等学校卒業。2010年度より『キネマ旬報』ベストテン選考委員。
著書 ―― 『Vシネマ魂』(四谷ラウンド、1999年)、『三文ガン患者』(太田出版、2001年)、『女子プロ野球青春譜1950 ~戦後を駆け抜けた乙女たち~』(講談社、2007年)、『竜二漂泊 1983 この窓からぁ、なんにも見えねえなあ』(三一書房、2013年)、『ビルメンテナンススタッフになるには』(ぺりかん社、2017年)など。
共著 ―― 『増補版 哀川翔 鉄砲玉伝説』(廣済堂文庫、2009年)、『映画業界で働く』(ぺりかん社、2006年)など。

「2022年 『Vシネマ最期の弾痕 骨は雨に濡れて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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