- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784384059304
作品紹介・あらすじ
〈文学〉と〈映画〉との長く複雑な関係性、二者の交錯と葛藤が生み出した、クリエイティヴな〈翻案〉の歴史を読み解く。イギリス文学と映画との多様な関係を、アダプテーション研究の立場から精密に読解する。代表的イギリス文学作品とその映画版との比較研究を行う第1部と、一定のテーマやジャンルの観点から複数の作品を論じる第2部、そして全12のコラムから構成。『ハムレット』、『高慢と偏見』、『嵐が丘』などの古典から、近年の『わたしを離さないで』や『SHERLOCK』まで、多くの作品を紐解く。
感想・レビュー・書評
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学生(らいすた)ミニコメント
映画と文学の関係性が知れて、これからの映画の見方が変わる
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〈文学〉と〈映画〉との長く複雑な関係性、二者の交錯と葛藤が生み出した、クリエイティヴな〈翻案〉の歴史を読み解く。イギリス文学と映画との多様な関係を、アダプテーション研究の立場から精密に読解する。代表的イギリス文学作品とその映画版との比較研究を行う第1部と、一定のテーマやジャンルの観点から複数の作品を論じる第2部、そして全12のコラムから構成。『ハムレット』、『高慢と偏見』、『嵐が丘』などの古典から、近年の『わたしを離さないで』や『SHERLOCK』まで、多くの作品を紐解く。(出版社HPより) -
【編集責任】
松本朗(上智大学文学部教授)
【共編者】
岩田美喜(立教大学文学部教授)
木下誠(成城大学文芸学部教授)
秦邦生(青山学院大学文学部准教授)
【執筆者】
板倉厳一郎(関西大学文学部教授)
猪熊恵子(東京医科歯科大学准教授)
大久保譲(専修大学文学部教授)
小川公代(上智大学外国語学部教授)
唐澤一友(立教大学文学部教授)
川崎明子(駒澤大学文学部准教授)
桒山智成(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
小山太一(立教大学文学部教授)
高桑晴子(お茶の水女子大学准教授)
武田将明(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
田中裕介(青山学院大学文学部准教授)
中井亜佐子(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
長島佐恵子(中央大学法学部教授)
中山徹(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
松井優子(青山学院大学文学部教授)
溝口昭子(東京女子大学現代教養学部教授)
武藤浩史(慶應義塾大学法学部教授)
吉田直希(成城大学文学部文芸学部教授)
判型:A5判
ページ数:408ページ
ISBN:978-4-384-05930-4 C0098
初版年月日:2019/10/15
定価:3,520円 (本体 3,200円+税)
ジャンル:専門書・研究書 > 文学
〈https://www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384059304/〉
【目次】
序章 いま、新たに「イギリス文学と映画」を学ぶために 秦 邦生
第1部
1 オリヴィエの『ハムレット』とシェイクスピアのことば
桒山智成
コラム1 近年のシェイクスピア映画(岩田美喜)
2 疾走するフライデー、あるいは映像の誘惑
ルイス・ブニュエルによるダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』のアダプテーション
武田将明
コラム2 スコットランドの文学と映画(松井 優子)
3 反復と差異の歴史性
ヘンリー・フィールディングの『トム・ジョウンズ』とトニー・リチャードソンの『トム・ジョーンズの華麗な冒険』
吉田 直希
コラム3 詩と詩人と映画(岩田 美喜)
4 ポストフェミニズム時代の文芸ドラマ
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』と1995年版BBCドラマ
高桑 晴子
コラム4 文学アダプテーションとテレビドラマ(高桑晴子)
5 呼びかける声に応えて/抗って
シャーロット・ブロンテとキャリー・フクナガの『ジェイン・エア』
木下 誠
6 二種の音楽によるエミリー・ブロンテ『嵐が丘』のラブストーリー化
ウィリアム・ワイラー監督『嵐が丘』
川崎明子
7 「古さ」と「新しさ」のせめぎ合い
チャールズ・ディケンズとデイヴィッド・リーンの『大いなる遺産』
猪熊恵子
コラム5 D・H・ロレンスと映画(武藤浩史)
8 手の物語
アーサー・コナン・ドイル『緋色の研究』と『SHERLOCK』 第 1 話「ピンク色の研究」
大久保 譲
9 メロドラマ性とメタ・メロドラマ性の相克
トマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』とロマン・ポランスキー監督『テス』
松本 朗
コラム6 ヘリテージ映画(松本 朗)
10 盗まれた写真
オスカー・ワイルド『ウィンダミア卿夫人の扇』のルビッチ版における性愛と金銭
田中 裕介
コラム7 LGBTと文学・映画(長島佐恵子)
11 複製技術時代の〈作者の声〉
ジョウゼフ・コンラッドの『闇の奥』からフランシス・コッポラ監督の『地獄の黙示録』へ
中井亜佐子
12 イライザの声とそのアフターライフ
ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』から『マイ・フェア・レディ』に至るヒロイン像の変遷
岩田美喜
コラム8 イギリス映画のなかの移民たち(板倉 厳一郎)
13 死(者)の労働
ジョン・ヒューストンの『ザ・デッド』はジェイムズ・ジョイスの「死者たち」のテクスチュアリティにどこまで忠実であるのか
中山 徹
14 擦れ違いの力学
グレアム・グリーンの『権力と栄光』とジョン・フォードの『逃亡者』
小山太一
コラム9 南アフリカ英語文学は「南アフリカ英語映画」になる?(溝口昭子)
15 敵のいない戦場、死者のいない都市
J・G・バラードとスティーヴン・スピルバーグの『太陽の帝国』
秦邦生
16 遅れてきた作家主義者
『贖罪』(イアン・マキューアン)の翻案としての『つぐない』(ジョー・ライト監督)
板倉厳一郎
第二部
1 舞台から映画へ――ミッシング・リンクとしての19世紀大衆演劇
岩田美喜
コラム10 現代劇作家と映画脚本(岩田美喜)
2 時間旅行から「ポストヒューマン」まで――イギリスSF小説の伝統と映画の交錯
秦 邦生
コラム11 中世英文学を題材にした映画に見られる「中世性」(唐澤一友)
3 ゴシック小説からゴシック映画へ――《怪物》の示しうるもの
小川公代
コラム12 中世英文学とファンタジー文学・映画(唐澤一友)
資料
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