世界の神話大図鑑

  • 三省堂
3.17
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 162
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385162522

作品紹介・あらすじ

世界の神話を知ることで、世界のいまが見えてくる

ギリシア・ローマ神話から北欧神話、イザナギ・イザナミなど日本の神話、ネイティヴ・アメリカン神話、エジプト神話、アフリカの口承神話、アボリジニ神話まで、世界各地に伝わる多様な神話を集め、豊富な図版や写真を使ってわかりやすく解説。
物語としての神話に焦点をあてた構成で、読み物としても楽しめる。

●古代ギリシア、古代ローマ、北部ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ大陸、古代エジプトとアフリカ、オセアニアの7つの章で構成。それぞれの地域に伝わる創世神話から建国神話、英雄冒険譚や出生や死にまつわる物語などを取り上げる。

●本文は物語(ストーリー)としての神話を伝えることを重視し、神々や太古の人類、動物たちの感情や振る舞いを生き生きと描き出す。コラムでは、神話の出典や宗教との関係、現代への影響などやや学術的な内容をわかりやすくコンパクトにまとめている。

●神話は世界中の芸術作品のなかに描かれている。ほぼ全ページにわたるオールカラーの美しい図版や写真は、神話の内容だけでなく、芸術鑑賞の楽しさも伝えてくれる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界の神話を知ることで、世界のいまが見えてくる。 三省堂『世界の神話大図鑑』を刊行|株式会社 三省堂のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000014647.html

    世界の神話伝説図鑑 - 原書房 (2013/03/15)
    http://www.harashobo.co.jp/book/b368829.html

    世界の神話と英雄大図鑑 :フィリップ・ウィルキンソン,松村 一男|河出書房新社 (2020.10.26)
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309254142/

    世界の神話大図鑑
    https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd16252

  • ■神話の構成要素
    ◯世界創生
    ・宇宙
    ・天地
    ・生死
    ・明暗(光・闇、月と太陽、昼夜)
    →ギリシア神話では、闇の女神が最も敬われていた。
     闇や死の力は最も強大であり、不可避である。
    ・過去未来時間
    ・季節
    ◯国生み
    ・世界の分割(天・地・海・地底など)
    ・聖山
    ◯抽象的概念の誕生
    ・概念
    ・生活
    ・愛・人間関係
    ◯神の時代~親殺し
    ・輪廻、繰り返し
    ・権力、争いの説明
    ◯世界戦争
    ・異能
    ・神具
    ・戦いの前の神託、聖歌、儀式
    ・種族と対立
    ・戦争の神話
    ・人間族の英雄
    ◯人間の誕生
    ・人間の起源
    ・性別の起源、役割
    ◯火(技術)の獲得
    →ファンタジーならここに魔術なども入るか
    ◯負の起源
    (死、苦痛、病、後悔、災いなどの存在理由)
    ◯希望の起源
    ◯神と人間の混交
    →芸術や美の起源
    ◯神殺し=代替わりによる発展
    ◯冥界
    ・川と渡り賃
    ・地獄と責め苦=生前の行いへの罰

    ■特定の神々について
    ◯竈の女神(ウェスタ・ヘスティア・ユーノー・ケレース)
    ・神話が少ないのは、彼女たちがほとんど竈や神殿から出なかったから
    (引きこもりかな? 処女神でもあり、すべての神の中で最も純潔であるそう)
    ・しかしその語源は「燃やす」であり、竈ではない。その神格は「火」そのもの。
    →引きこもりの少女神(かわいい・男苦手)だが、性欲皆無の真面目主人公によって信仰を厚く取り戻してあげることで、文明の祖とも言える強大で神聖な力を取り戻す話とか?
    ・ローマ神話においては、地母神キュベレーが催した乱痴気騒ぎの宴にて、いつも人だかりに囲まれていて、宴が終わるに近づき、静かになった川辺で寝ようとした所をプリアーボスという性欲の権化に襲われそうになったという。しかしそのときでも、周りの神々によって守られたという。
    ・ローマでは、このウェスタの神殿を護る6名の巫女だけが、唯一の女性聖職者として認められていたようだ。

    ◯クマエの巫女(シビュラ)
    ・シビュラとは、信託を受ける預言者だが、太陽の神アポローンに愛された若いシビュラがいた。望みを何でも叶えると約束された彼女は、永遠の命を得たが、アポローンのものになれば、永遠の若さを与えるといわれたもののこれを断った。
    ・結果、不死であるが、どんどんと干からび老いていくこととなり、ただひたすら神託を書き並べていくだけの存在となった。しかし、あまりの老いぼれ具合に誰もそれに取り合うことはなく、葉に書かれた神託は、風が吹けば飛んでいってしまう。望みは、死ぬことだった。
    ・最後には、小さくなって瓶で運べるようにさえなってしまったのち、やがて彼女の声だけが残された。
    「声を聞いてもらえば、私だとわかるはず。運命も、声だけはのこしておいてくれるから」
    →どこかで、このような存在が敬虔な主人公か巫女に出会い、その神託が報われるような話があってもいい。

  • 難解でしたが、人間の創造力と多様さに胸を打たれました。

  • 学校に所蔵なし
    所蔵館:中部大学附属三浦記念図書館

    古代ギリシア・ローマ、北欧、アジア、南北アメリカ、エジプトを含めたアフリカ、オセアニアの神話を集め、豊富な図版とともに解説。
    物語としての神話に焦点を当てた一冊。

  • ふむ

  • 「世界の神話大図鑑」。
    世界各地に伝わる古代神話の図鑑。オセアニアや南北アメリカ、エジプト以外のアフリカの神話が読みたくて購入。ヨーロッパやアジアの神話は、触れる機会も多いですが、それ以外となるとなかなか。口伝ということが大きいのでしょう。
    ここを入り口にして、より深みにハマっていきたいものです。

    神話に興味を持つようになったのは、間違いなくメガテンの影響。if…との出会いが始まりだったなぁ。教えてくれた友人に感謝。

  •  世界の神話が外観できそうなので、図書館の新着コーナーで手に取った。
     神話は人間の業(ごう)や自然への畏怖を現しているが、その神話(記録、口承)が語る内容は、当時の人々の精神性に触れることができるようで面白い。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1955年生まれ。オックスフォード大学コーパスクリスティ・カレッジで学ぶ。歴史、芸術、建築、宗教を専門とするノンフィクションライター。著作多数。

「2020年 『世界の神話と英雄大図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フィリップ・ウィルキンソンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
ハンナ・マッケン...
エラ・フランシス...
遠藤 周作
ヴィクトール・E...
和田 侑子
カズオ・イシグロ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×