ヴェーダからウパニシャッドへ (センチュリーブックス 人と思想 165)
- 清水書院 (2000年7月10日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784389411657
作品紹介・あらすじ
ヴェーダとは、古代インドの僧侶階級バラモンが生み出した宗教聖典の総称である。紀元前一二世紀ごろに成立した膨大なリグ・ヴェーダは、インドヨーロッパ語族最古の詩文で編まれた神々への讃歌集であり、その神々は意外なかたちで日本人にも馴染みとなっている。本書はこのリグ・ヴェーダから、呪法を取り扱うアタルヴァ・ヴェーダ、祭式文献ヤジュル・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダさらに梵書、森林書を経て、インド最初の哲学書ウパニシャッド文献に至る古代インドの思想の流れをたどる。その後インドに展開した諸思想は、このヴェーダからウパニシャッドに至る思想をどのように評価するか、という観点から大きく二つに分かれた。それを聖典と認めるのがバラモン正統派思想であり、その聖典性を否定する立場で成立したのが仏教やジャイナ教であった。インドに生まれた思想を理解するためには、ヴェーダを淵源とする思想の流れを知る必要がある。
感想・レビュー・書評
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主に教典の概要に関する解説書です。
インド哲学科の学部で参考書に上げられているだけあって
入門書としてこれ以上ない物だと思います。
概要だけではありますが重要文献は殆ど押さえていて、より詳しく知りたい方は巻末の参考資料の欄が大変充実していますので
そこから興味を持った分野の専門書に入っていかれると良いでしょう。
インド哲学に興味がある方は御一読をお勧めします。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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