人と思想 159 トニ=モリスン

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  • 清水書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389421595

作品紹介・あらすじ

黒人女性として初めてのノーベル文学賞を受賞したモリスンは,白人支配の下で「見えない存在」として生きたアメリカの黒人の姿を四世紀の歴史の中から掘り起こし,この人々の内なる世界に声と言葉を与えた。精緻な詩的言語と斬新な手法を駆使するポストモダンの作家であるが,民衆の生を豊かに物語る力は,彼女が黒人文化の伝統を相続する語り部であることを示している。「愛とアイデンティティの追求」をテーマとするモリスン文学には民族の伝承文化(音楽・宗教・物語)やアフリカ的宇宙観が息づいている。忌まわしい過去を「国家的記憶喪失」の仮面の下から甦生させ,未来の可能性は歴史の認識にありとし,最上の芸術は美しいと同時に「政治的」であらねばならないと信じるモリスン。彼女の思想を,アフリカ系アメリカ人の歴史と現在,そして文化を背景に解明する。

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