潜航艇鷹の城 (現代教養文庫 889 小栗虫太郎傑作選 4)

著者 :
  • 社会思想社
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390108898

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 潜航艇「鷹の城」
    地虫
    倶利伽羅信号
    人魚謎お岩殺し
    一週一夜物語

  • 『潜航艇「鷹の城」』
    法水麟太郎シリーズ

    戦争中活躍したオーストリア軍の潜航艇「鷹の城」の船長エッセン伯爵。最後の航海で死んだ船長。密室から消えた船長の遺体。「鷹の城」を拿捕した八住と結婚したエッセンの妻ウルリーケ。「鷹の城」の中で殺害された八住。首を絞められた娘・朝枝。

    『地虫』
    川で発見された男の遺体。遺体発見現場に居合わせた左枝元検事。「欧航組」と呼ばれる密輸団のボス高橋三伝が仲間割れにより殺害された事件の捜査を担当し幹部の矢伏五太夫死刑台に送ったがその後もう一人の幹部・船場四郎太が犯行を自白して自殺。事件の責任を取って検事を辞めた左枝。矢伏の妹との同居生活。三伝の妻・お勢の経営する売春宿で連続する殺人事件。

    『倶利伽羅信号』
    酒場で働いていた野枝。従業員たちが出かけたある夜に店に侵入した謎の人物に誘拐され腕に「d」の文字の刺青をされた野枝。同じ夜オランダの貨物船「ヴァンダーヴォルト号」で起きた殺人事件。犯人の女の腕に「d」の文字が・・。犯人にはめられた野枝。逃亡しサーカスに潜みシャム双子の姉妹として働くが・・・。相方の少女・辰代の腕に掘られた「p」の文字を見つける。野枝をはめたのは辰代か?

    『人魚謎お岩殺し』
    法水麟太郎シリーズ

    壱岐戸島に残された伝説。島で行われた人体実験。人間の交配の実験のを行おうとした姉川探鯨。壱岐戸島に残された4人の人間。人魚の遺体。ある劇団に集まった4人の人間。山村義衛門、逢痴、村次郎、久米八。4人のうち2人が壱岐戸島に残された4人のうちの双子。自分と久米八が双子ではないかと疑う義衛門。自分たちの秘密を握る小六に真相を教えるように迫るが・・・何者かに首を括られた小六。一時命は取り留めたが公演中に殺害される。どんでん返しの仕掛けで殺害された逢痴。

    『一週一夜物語』
    小栗虫太郎が聞いた本当にあった話。ラム・チャンド氏の告白。ラム・チャンド氏がインドで体験した不思議な話。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

小説家。1901年東京生まれ。本名、小栗栄次郎。1927 年、「或る検事の遺書」を、「探偵趣味」10月号に発表(織田清七名義)。1933年、「完全犯罪」を「新青年」7月号に発表。「新青年」10月号に掲載された「後光殺人事件」に法水麟太郎が初めて登場する。1934年、『黒死館殺人事件』を「新青年」4~12月号に連載。他の著書に、『オフェリヤ殺し』、『白蟻』、『二十世紀鉄仮面』、『地中海』、『爆撃鑑査写真七号』、『紅殻駱駝の秘密』、『有尾人』、『成層圏の遺書』、『女人果』、『海螺斎沿海州先占記』などがある。1946年没。

「2017年 『【「新青年」版】黒死館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小栗虫太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×