サガとエッダの世界: アイスランドの歴史と文化 (現代教養文庫 1441)

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  • 社会思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390114417

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃ面白かった…!!
    アイスランドの成り立ちと、文芸作品サガとエッダについて、とてもわかりやすく書かれている。
    最初期の植民についても、誰が行ってその子は誰で、と詳細に書き残されているとは驚き。
    まつわるエピソードがまた面白いこと!
    古い文芸作品が残っている理由とキリスト教の受け入れ方の関係が意外で興味深い。
    内容と共に、小気味良い文章も良かった。

  • 戦士たちが血で血を洗って求めた名誉も財産も、今では物語でしかない。
    何もかもが失われた後、詩が残った。詩は美しいからだ。

    中世以前の人々は、キリスト教が異郷の人々の間に同じ価値観を打ち立てることを期待していた。それは争いのない世を願ってのことだった。(あと、政治的とか他にもいろいろあるみたいだけどよくわからない)
    宗教は平和の役には立たないと、今では誰もが知っている。

    ラックスネス
    グドブランド・トルラクソン『受難賛歌』
    ヨーン・トロッドセン
    ステファン・ステファンソン
    エイナル・クヴァラン
    グドムンド・カンバン
    ヨハン・シグールヨンソン
    グンナール・グンナルソン
    ヨーン・スヴェンソン

    アイスランドのことをちょっと知りたくなった。

  • 指輪物語の作者、トールキンに影響を与えたサガやエッダに付いて書かれている古代北欧系の英雄の物語などが紹介されている

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著者プロフィール

文芸評論家・翻訳家。1906年鳥取県生まれ。高校卒業後、代用教員等を経て、岩波書店に入社。退社後、東北大学文学部で学ぶ。雑誌「近代文学」等の創刊に参加し、日本女子大学教授をつとめる。北欧文学に造詣が深く、ムーミン童話全集をはじめ、多くの作品を翻訳し、日本に紹介した。著書に『アンデルセンの生涯』(毎日出版文化賞受賞)、『山室静著作集』(平林たい子賞)など多数。2000年逝去。

「2020年 『ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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