パール・バック聖書物語 新約篇 (現代教養文庫 1632)

  • 社会思想社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390116329

感想・レビュー・書評

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  • パールバック著。
    ユダヤ教から分派しキリスト教が生まれた。
    その背景と政治家イエスの姿も垣間見える聖書物語。
    ローマの属国、傀儡政権のユダヤ国で圧政が続いていた。
    重税、反逆者の取り締まり、政治・宗教の腐敗のなかで、やがて民衆の支持を得て台頭するイエス。罪人、病人、貧苦に苦しむ人々の支持を得て、祖国解放のために動きはじめたイエスはやがて陥れられていく。
    イエスは武力放棄し死後伝説となる。
    時間とともに奇跡ばかりが語られるようになったが、イエスが政治的で、それゆえに罪を着せられたかを考える一冊である。

  • 11 :Anonymous:2012/12/10(月) 21:50:54 ID:y/YSY0UA0
    新約はイエスの伝道ドキュメンタリーをマタイ視点、ルカ視点、マルコ視点、ヨハネ視点で綴ったものだもんなあ。
    知らずに読んだら、「また同じ話繰り返してる、これで何度目だよ!?」ってことになりかねないしな。

    12 :Anonymous:2012/12/10(月) 21:59:10 ID:anzZZh9Y0
    そういう人たちにパールバックの聖書物語はおすすめ。
    新約篇ね。共観福音書の記述はだいたい取り入れているし、過剰な改変も無い。よく整理されている。
    旧約篇は省略が多いので、特におすすめはしないけど悪くはない。

  • -内容- 人類最大の古典『聖書』は39巻の「旧約聖書」と27巻の「新約聖書」から成っています。そのうち「旧約」は千年という長い年月をかけてヘブライ語で書かれ、「新約」は百年以上の時間をかけてギリシャ語で書かれ、編纂されました。
    本書は宣教師の娘として幼い頃から『聖書』に親しんだパール・バックが、独立した一篇の物語としても読める感銘ふかい話を、物語風に簡潔な筆致で書き改めたものです。

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著者プロフィール

(Pearl Sydenstricker Buck)
1892-1973。アメリカの作家。ウェスト・ヴァージニアに生まれる。生後まもなく宣教師の両親に連れられて中国に渡り、アメリカの大学で教育を受けるため一時帰国したほかは長く中国に滞在し、その体験を通して、女性あるいは母親としての目から人々と生活に深い理解をもって多くの作品を発表した。1932年に『大地』でピュリッツァー賞を、38年にはノーベル文学賞を受賞。また1941年に東西協会設立、48年にウェルカム・ハウスの開設と運営に尽力するなど、人類はみな同胞と願う博愛にみちた平和運動家としても活躍した。

「2013年 『母よ嘆くなかれ 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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