- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391136289
感想・レビュー・書評
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違う角度からの見方を学べ、新たな事実を知れた。
メディアの報道、影響力ってすごい。
色んな意見があるから最終的には自分で調べる必要があると思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
武田邦彦著「間違いだらけのエコ生活」主婦と生活社(2008)
* 多くの商品は「環境などの総合的には、使い捨てが良い」と考えられたにもかかわらずリサイクル法は施行されました。リサイクルは最初は環境とは全く関係がなかったのです。例えば、ペットボトルの生産量を増やして、リサイクルというシステムをはじめたら、メーカーは利益を出せるし、官僚は天下り先ができます。リサイクルをするという大義名分で国民から税金を引き出すこともできるからです。一度、世界や国や、偉い人や自治体やテレビがいえば本当なのか考えてみる必要はあります。
* 人生って節約する為にあるのでしょうか?もし「エコ生活」と呼ばれていることがお金の節約になったり、その人の人生の生きがいを与えているなら思想信条ですので幸せです。でも、実際はエコでお金の節約になる、と思って毎日やっていることは本当は違うのです。わかりやすいのがリサイクルで、実は環境を壊し、お金を取られているという実態があります。
* 環境を改善するためには、一部の業者だけが得をするようなせこいことはやめ、もっと大きなことをはじめる必要があるのです。
* ペットボトルのリサイクルは石油を1,75倍使用します。つまり、1キロのペットボトルをつくるには約2キロの石油が必要です。ペットボトルの本体の材料になるだけではなく、石油を精製したり、原料を過熱したり、さらには運搬したりするときに石油がつかわれるためです。(新品のペットボトルは2倍、リサイクルのペットボトルは3.5倍の石油を使用する)
* 日本のリサイクル業者は自治体が400円かけて集めたペットボトルを20~40円で購入しています。国民からみても、環境からみても360~380円分の資源が無駄になっています。
* 新しい紙をつくるのに比べて、リサイクル紙をつくるほうが、石油を2倍以上使用します。さらに無理してリサイクルしても紙はせいぜい3回までしかリサイクルできません。
* 京都議定書は1997年に採択されていますが、二酸化炭素の削減の目標基準値の基準時期は1990年になっています。これはヨーロッパだかに都合が良い都市でした。ヨーロッパで最も二酸化炭素を使っていたドイツが統一されました。共産国だった東ドイツは効率がわるかったため、すべての発電所をとめました。これによって、京都議定書とは関係なくすでに90年から19%の二酸化炭素を削減していたのです。また、イギリスは北海油田が開発され、石炭から石油や天然ガスにエネルギーを変換し、13%の削減。ロシアは共産国からロシアに変わって38%の削減。ところが日本は、90年、世界で最優秀のレベルだったのです。だから日本はヨーロッパと逆で大きな削減を義務付けられました。だから、日本と同じように削減を求められたアメリカやカナダは京都議定書に参加しなかったり途中でぬけたりしたのです。 -
一般的に信じられている「エコ」が実は無駄なことだったり「無駄」と思われていることがエコだったりということがわかる。
物事を1側面からだけでなく、裏からも見ることにより、表向きのイメージと真実の違いに気がつかされました。
その物自体は環境にやさしくても、それを生産する工程は決して環境に優しいわけじゃないということを知った方がよい。 -
私らのやってること空回りじゃないかよ…と思った本。
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天下り、リサイクルのために4人家族で年間1万円の税金が使われている、レジ袋削減で儲かるのは誰?読むといろいろ頭にくる
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一度エコを考え直す
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● つまりペットボトルと同じです。私たちは「リサイクルしている」ことに安心して、消費することに負い目を感じなくなってしまったのです。「リサイクルをしているから捨てても大丈夫」という意識が大量消費を加速させてしまったのです。
● ゴミの分別でリサイクルする価値があるのは、「ある程度まとまった紙」と「金属」だけです。
● ですから、「電気自動車はCO2を出さない」というのを正確にいうならば、「将来、すべての電気を原子力エネルギーでまかない、新しい発電所をつくらなければ、電気自動車はCO2を出さない」ということになります。
● アメリカが京都議定書に入らないのは、ブッシュ大統領の性格や政権の利権などと報道しているのは日本だけです。本当は「ヨーロッパとの間に、こんなに大きな不平等があるような条約など守っていられるか」という理由なのです。
● 「節約」というのは、個人の生活では意味があることですし、思想信条という点でもとても大切だと思います。でも、それをそのまま社会に向けて発進すると、とても後ろ向きの行為になってしまい、次の時代を切り拓くことはできません。自分が節約すれば、子孫が迷惑するということをはっきりと意識する必要があるのです。
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衝撃本!!
良かれと思ってやっていた事が・・・
エコと騒ぐこのご時世、まずはご一読を。
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武田さんの名前を知ったきっかけは、ミスチルの櫻井さんがap bank fes07の終演後のコメントで紹介していたからです。
私は3年連続で、apのボランティアに参加しました。主な活動内容はゴミの分別のナビゲートです。
さて、武田さんの本ですが、読もうとは思っていても、どうしても怖くて...
ボランティアに参加しているけど、本当は間違ったことをしているのかも?
と、読めていませんでした。
最近、授業で「エコを批判する」という課題が出されて、まず思いついたのが武田さんでした。
そして「リサイクル幻想」と「うそまがいは〜2」を軽く読みました。
(軽く読んでも書けるくらいの課題だったので 笑)
この本ですが、今まで私たちが信じてきたエコが
どういう根拠をもとに間違っているかを私でもわかるくらいにまとめてあって
意外に読みやすかったです。
一部、「それは考えすぎでは??」という個所もあったけど
私もどちらかといえば
エコな人間になろうとしていたので、
もう少し広い視野をもって
マスコミ、国(簡単に信じてはダメなんですね)の意見に流されずにしたいです。
読む前も、読む時も
本当に正しいことってなんだろう?って考えて
よくわからなくなってきたけど、本文の208ページあたりを読んで
もやもやが無くなった気がした。
京都議定書がなぜ1990年を基準にしたかが一番興味をもった
本を読んでもっと知りたい事とかあったので
長い夏休み有効に使いたいと思います。
もっと多くの人がこの本たちを読んだら
少し世の中が変わるのかな...
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■…自分ちょっと前なら簡易包装になっても仕方ないと思ってたんですが、レジ袋廃止運動がヒステリーのごとく激しいくなった時点で、何がエコロジーか分からんようになったですよ。日本のレジ袋って、石油を資源として使った後のカス(もともと捨ててた部分)から出来てるし、燃やしても有害でないし、最後はゴミ袋として使って捨てられるしで、凄くコストパフォーマンスいい筈なのに、何で迫害されるんだろう?って。
■化学も科学もダメなりに、どっかおかしいなーと思ってたんですが、そんなところへ『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』って本売ってるの見てぱらぱらめくって、面白そうなんで図書館で借りた(爆)のですよ。その後、著者の他の本とかも読みました。自分の知りたかった事は大抵書いてありました。すんごく納得して、すんごく怖くなりました。だってこっちが正しいとすれば、政府とかで推奨してる事が間違ってるんですよ〜。でも今まで自分も何も考えないでそっち信じてたしなー(-_-;)
■多分ねー、こっちが嘘だとゆー人もいる(むしろ大多数…)と思うのですが、自分にとってはこっちの方がすんごく納得できるんですよ(だって、体制に媚びる嘘ならともかく、体制批判の嘘なんて利益ないし)。気がつけば、ようやく東京でもプラスティックを燃えるゴミとして認める方向にきたし、他の矛盾も早くどーにかしてもらいたいもんです。