- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391148428
作品紹介・あらすじ
本当に豊かな日常がここにある――。
コンビニはない! 街は暗い! 路上には犬のウンチもちらほら……。
生活するのには何かと不便で、面倒。そして、おおざっぱなフランス人。
テロも起こるなど、危険もいっぱい!
それでも引き寄せられる、住み続けたいと思わせるフランスならではの魅力を15年以上もパリに暮らす著者が伝えてくれます。
1章 古くて懐かしい街並みとおおざっぱな下町的人情味
2章 あっさりとは対極の面倒で愛あふれる距離感
3章 「飲む」「食べる」「しゃべる」「休む」すべて、ゆっくり、たっぷり
4章 不便とイライラがちりばめられた、人間的な日常
5章 暗い街にひそむ、美しき光と危ない影
6章 人生はドラマティックな舞台!
感想・レビュー・書評
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韓国にハマる15年くらい前まではフランスが好きだった。今でも好きだけど遠いので長らく足が遠のいている。何の気なしに取ったパリ暮らしの著者のエッセイ。知らなかったけど、著者の松本百合子さんは著名なシェフ、ドミニク・ブシェ氏の夫人であり、翻訳家でもあるそう。
パリ暮らしのエッセイというと鼻につくのもままあるものだけど、この本はそういう嫌味がない。好きで何冊か持っている岡田光世さんの「ニューヨークの魔法」シリーズ的な、気持ちのよい読み心地がある。フランス語のフレーズが各エッセイ末にチロっと書いてあるのも似ている……っていうかパクり?
でも二匹目のドジョウにならないだけの魅力がある。パリ暮らしのうんざりするとこ、いろいろあるけど、それでも魅力的なパリの姿が伝わってきて久々に行ってみたいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすがパリ在住15年、イメージしていたパリの雰囲気がそのまま感じられる本でした。私もパリで暮らしてみたい。パリじゃなくても日本以外の街で生活して、思いっきり異文化を体験してみたい。とりあえず、パリシリーズはここで小休止にします。
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293.5
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Azabu
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パリ在住の著者の、日常生活におけるフランスとフランス人の話。フランス人についての描写が具体的で詳しく、日本人的な考え方や習慣がしっかり身についている著者との対比もあって非常にわかりやすいです。
最後のほう、ユーモアは命がけと書いてあり、著者もフランス人のユーモアを理解するまでは大変だったようです。仲間内で済むならいいかもしれませんけど、フランス人のブラックユーモアはテロを誘引しているんじゃないんですかね。ユーモアを理解せず攻撃するほうが悪いのか?いやいや、他人に理解されないのは駄目でしょう。それは理解しない人間を馬鹿にしているのと同じ。単なる悪口や差別レベルのものをユーモアと言い切っているものだってあるんじゃないんでしょうかね。
生活基盤が完全にパリにあってフランス人のよさも知っている著者とは比べようもないですが、読後、私は「それでも暮らし続けたい」とは、思えませんでした。本自体はおもしろかったです。 -
パリのガイドブック的なものと思って読んだのだけれど、もっと有意義で面白い内容だった。
パリに住んで15年になる著者が見たフランス人たち。
困ったところもあるけれど、愛すべき人たちなんだろうと著者のフランス人に対する愛情を感じた。
フランス流の流儀や文化、価値観などとても面白く、パリの空気を感じた。 -
読んでるだけで、パリにいる気分になった。また行きたい。
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むき~っとなることも多いけど、懐深くて大人な街パリ、私も暮らしたい。