マザーズ

  • 主婦と生活社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784391148985

作品紹介・あらすじ

<第1章 マザーズ>
両親の愛情を一身に受け、優しい性格に育った19歳の浪人生・山瀬健太は、ひょんなことから自分が養子であることを知ってしまう。実の親と信じて疑わなかった父母とは血のつながりがなかった……。健太は自分の出自と産みの母のことを知るため、特別養子縁組の仲介をおこなうNPO「スマイルベビー」を訪れる。

そこは、さまざまな事情を抱えた妊婦たちが身を寄せる駆け込み寺のような場所だった。どうしても赤ちゃんを育てられない妊婦たちは、出産後すぐに「スマイルベビー」代表・奥田貴子の力添えで特別養子縁組をおこない、育ての親にわが子を託す。

特別養子縁組は、子どものための制度。ひとりでも多くの赤ちゃんの命を救いたい。幸せな人生を送らせてあげたい──そんな思いで奔走する貴子は明るく、包容力にあふれた女性。そして自らも悩みながら養女を育てるシングルマザーだ。貴子に促されるまま、「スマイルベビー」で過ごすことになった健太は、貴子や妊婦たちとふれ合いながら産みの母、育ての母の思いを知っていく。

“産みの母に会いたい”――健太の願いはかなうのか?

<第2章 マザーズ2015~17歳の実母~>
母子家庭に育ち、弟ふたりの面倒をみながら地元の高校に通う麻子は地味で目立たないものの、成績はトップクラス。そんな麻子の妊娠が発覚するが、担任教師の洋平が理由を尋ねても「覚えていない」の一点張り。麻子の母・美津枝にはまったく連絡がとれず、洋平は困り果てていた。

洋平は麻子を連れ、予期せぬ妊娠をした妊婦たちが身を寄せるNPO「スマイルベビー」を訪れる。ここは、さまざまな事情からどうしても赤ちゃんを育てられない妊婦たちと、子どもに授かることができず養子縁組を望む両親とを結びつける支援団体。代表の奥田貴子は麻子を迎え入れるが、生活をともにするうちに麻子の身に起きた恐ろしくつらい過去が明らかに。
実母(産みの母)、養母(育ての母)、そして特別養子縁組で両者をつなぐNPOの貴子という3人の“マザーズ”を通し、命とは、母性とはを問う。

感想・レビュー・書評

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  • 期待し過ぎたかな
    ドラマの方が良かったかも・・・

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著者プロフィール

学習院大学文学部教授。東京都出身。学習院大学、同大学院で学び、2003年パリ第10大学にて美術史学博士号取得。中央大学准教授・教授を経て、2018年より現職。専門は西洋近代美術史・デザイン史。主著として、Regards de critiques d’art. Autour de Roger Marx (1859-1913)(共著、PUR, INHA, 2009年)、La Belle Époque de Jules Chéret. De l’affiche au décor(共著、Les Arts Décoratifs, BNF, 2010年)、セゴレーヌ・ルメン『スーラとシェレ―画家、サーカス、ポスター』(訳・解説、三元社、2013年)、『西洋近代の都市と芸術3 パリⅡ―近代の相克』(共著、竹林舎、2015年)。

「2022年 『ポスター芸術論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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