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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393134320
作品紹介・あらすじ
大乗仏教を代表する空の思想を、開祖のブッダから部派仏教、大成者の龍樹へという流れに沿いながら、縁起・輪廻との関係から、その関係性の論理を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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仏教で避けて通れない「空」の入門書。説一切有部、龍樹についての解説。
これで入門書なんだよなあ。言葉は平易であるが、内容はそれなりに難しいので行きつ戻りつ確認して読むことになると思う。それでも大分わかりやすいのだと思う(という自信のない表現はわかった気にならないから)。
決していまの自分と無関係な話ではない。
”人間は地獄や餓鬼や動物や、その他のものと本質的に変わりはしない。他の生きものとの連帯のうちでのみ生きてゆける人間の有限性、いわば空間的な有限性に気づくことが、私たちの自覚の第一歩でなければならないのです。その自覚こそが、人類がいま直面しているさまざまな、そしてもっとも根源的な諸問題ー生態系の破壊・環境汚染はては地球滅亡危機などの諸問題に対して、私たちの取るべき最初の態度であるはずなのです。”
いろいろ難しく感じたことがエピローグで自分につながっていく。
「空」を知りたい!と思ったレベルの人以上におすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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