名前だけ知っていたスェーデンボルグの著作を読んでみた。
彼は著名な科学者として前半生を生き、後半生を心霊探究に捧げた。
書いてある内容に関していえば案外違和感はない。
おそらく最近のスピリチャルの世界観に自分が慣れているせいだと思う。もっともこちらが原典かもしれない。
あの世は天国地獄・・・というようなものに二分されるわけではなく、魂の住み心地の良い所に分かれていく。
要するに類をもって集まるということのようだ。
各人の支配愛(これは余り聴いたことのない用語だった)に応じた世界らしい。
支配愛には、神への愛、隣人愛、世俗愛、自己愛がある。
より天界に近い所にに行きたいと思うなら、出家のようなことをする必要はなく、現世の中で正しい生活と行い、前者二つの愛を大事すればよいそう。
異教徒であってもそれは同じとのこと。
了見の狭い変な宗教よりよっぽどまともな感じがする。
納得できる内容だった。
まあ、実際の所は死んでみないとわからないけど。(笑)