プライドワーク: 自分をつくる働き方

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 13
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393495285

作品紹介・あらすじ

16歳で起業、20代でCEOになった高卒女性、その人に合った仕事をつくる授乳服の「モーハウス」、ニート支援のソーシャル・ベンチャー「コトバノアトリエ」、女性起業家を支援・育成する「WWB/ジャパン」、ブログペット、Rabbit Tickerを開発したプログラマー…脱・雇用時代を謳歌する「仕事人」を徹底ルポ。生きがいとお金の両方を追求する、だれも教えてくれない働き方。

感想・レビュー・書評

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  • あんまり好きじゃない文章だった。取り上げられてる仕事は面白そうだったりするんだけども。

  • 読んでいてなんとなく腹立たしくなるのは、筆者がひたすら話を自分にひきつけ、ファクトと自己の感想をひっくるめて前に出してしまうことだ。その感想に一貫性があるならまだしも、本文内でのまとめと多々違うところもあるからさらに読みづらい。
    なんというか。。。他者の人生を切り売りしているジャーナリズムらしい一冊。誇張と感傷、評価とcleverに見せるための挿し言。いいたいメッセージのために材料を集めてきたのではなく、集められた材料をごぢゃに料理してしまった感じだ。

    一方で、本書の中で提示している事例は興味深く、同じ自己満足の価値を追求しつつも、企業という主体に託すものとフリーの道を選ぶ人の違いも考え深い。価値による評価が、実際の労働体系として確立しうるか別として、面白い発想が散りばめられている。フリーライターの生態にしろ、社会起業の概観にしろ、参考にして損はない一冊だ。

    今一生「フリーライター」:アップ&ダウン、売り込みと取材の継続
    坂本えりか「ドゥーイット」:絶対的な自信と売り込み
    光畑由佳「Mo-House」:無数の選択肢を求めることをとして
    杉山貴子「同上」:仕切りをまかせられてもなんとかこなせること
    山本繁「コトバノアトリエ」:かつかつの収入でも趣味
    奥谷京子「WWB」:中小コミュニティーの連携によるレバレッジ
    工藤友資「フリープログラマー」:超然さと稼ぐ力?

    いろいろ美化している部分はあるが、夢のわからない現代の迷いを象徴していて、フリーターこそ読むべき一冊なのかもしれない。

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著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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