個人主義と経済秩序 ハイエク全集 1-3 【新版】

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393621738

作品紹介・あらすじ

"インターネット"はここから始まった!自律分散の思想を説いた`知識論'から`自由主義哲学'`複雑系'まで21世紀のエッセンスがつまった傑作論集。新解説つき。

感想・レビュー・書評

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  • ハイエクから教えてもらったことは、個人の自由と、より良い経済秩序または社会秩序の両立。歴史の中で培われてきた経験的な知識の大切さ。

  • 「隷属の道」を読んで衝撃を受けたハイエク。

    新古典派的な自由主義の経済学者と思っていたら、どうも全く違うみたい。

    ここにいるのは、ポストモダンで、複雑系な思想家、経済学者。

    この先進性は一体何なんだ?

    ハイエクのいう個人主義は、社会主義という用語に対しての個人主義。

    個人主義といっても、新古典派みたいに合理的な独立した意思決定主体として個人が想定されているわけではない。社会があって、人間関係があるからこそ関係性として出て来る個人という感じ。そして、合理性は全く想定されていない。

    一部の経済学的な議論は、専門的難しいところも多いが、向かっている方向はすごく共感する。

    経済学だけではなく、社会科学なるものが、自然科学とは全く違うものであること。人間が相互に生み出す意味、質についての、対話的な探求であるという社会構築主義的な世界観。

    そして合理性、個人の独立性を仮定した経済人ではなく、主観的な判断や感情をもとに行動する行動経済学的な方向性。

    さらに、そういう個人のインターアクションを通じて、秩序が自己組織化するという複雑系的な展開。

    これは、あまりにも先駆的で、当時は理解されなかっただろうな〜。

  • 分散的なシステム、自生的な秩序というものについての論文でインターネットの思想にも通じるところがある内容。

    ぜひ読んでみたいのだが、値段が高すぎ(´・ω・`)

    誰かプレゼントしてくれないかな。

  • 最近読んだ本の中ではかなり骨があった。
    手元に置いて何度も読み返していくであろう一冊。

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