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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394903789
作品紹介・あらすじ
明治以降、書壇とはちがった流れにおいて書に向き合った人物たち7名(松田正平・熊谷守一・柳宗悦・白井晟一・中川一政・高村光太郎・武者小路実篤)を取り上げて、代表的な書をビジュアルに見せながら、彼らの美学を論じる。
そして、各々が専門とする分野(絵画や彫刻、建築など)において生まれ出た美学が、自身の専門ではない「書」という分野においても生かされたことを示していく。造形美だけでない「書」の魅力を解き明かし、また、鑑賞する際の新たな視点を提示する一冊。
感想・レビュー・書評
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書家がその視点から近代藝術家たちの思想に触れ、その思想をも自らの書に取り込もうとした一連の著作。書を愛した画家、建築家、陶芸家、彫刻家らの思索を著作と書から辿る旅は示唆に富み、特に高村光太郎のそれは彫刻と通じる原理が言葉に昇華されていて驚かされる。
また、多くの藝術家が書をもものしたという事実に、かつて書がいかに「普通の行為」であったかという事実にも気がつく。
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