- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784395012060
感想・レビュー・書評
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建築学会の本で、2050年という目標設定は、積み上げ型発想を振り切って、大胆な発想を提起する切り口らしい。
この中では、最初の大野先生のファイバーシティの構想がいい。たぶん、この2050年のテーマ設定に一番あっていて、具体的に、建築家の立場から、都市構造を説いている。郊外駅周年800メートルより先は、農地、樹林地というのもいいし、密集市街地を街路でつくりなおすのではなく、空き地に緑をうえて防災性をあげるというのもいい。
首都高を緑道とするのは、交通量が下のみちでもてば、これもおもしろい発想だと思う。
東京は本当は簡単に縮退しないのだろうが、それを承知であえて縮退都市を東京で描いてみる発想がいいと思う。
その他、おもしろい論考が多いが、最後の団地再生、コンバージョン、減築の課題に注目。一団地認定のような、建築基準法の全員同意でやった場合にいじりにくいとか、既存不適格をうまくコンバージョンする仕組みとか、もっとつめて考えたいし、具体的にコンバージョンで障害となる規制をおしえてほしいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「2050年」から環境をデザインする―都市・建築・生活の再構築
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東京の未来をどうするか、やはりビジョンが必要と思います。クラッシュ&ビルドでない都市づくりを本当に東京都などはまじめに議論すべきではないでしょうか?
オリンピックを招致するビジネスだけではダメだ。