飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ: 若き医師が死の直前まで綴った愛の手記 (ノン・ブック 168)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396101688

感想・レビュー・書評

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  • この手紙 (とあえて書く) には優しさと子ども達への愛情が満載されている。「三十一は若すぎる」(p.126)、「31 は早すぎる」(p.181) と記した無念さはいかほどか。医師として死の不可避を知ってなお、深き慈悲の絶えないその様は感に堪えない。

  • 子どもの頃、親戚の家で見つけて貰った本。
    昭和56年の本だから、よくアプリに載ってたなと感心してしまった。
    著者のこれまでの人生や、家族のこと、そして発病してからの病状、幼い子どもを前に旅立つ悔しさ、遺しておきたいことの数々がリアルに記されている。
    主治医となったのは自分より若い人だった。彼との短いやりとりが個人的に心に残る。
    高校受験を控えたある日、英語長文でこの話が出てきて、嬉しかったことを覚えてる。
    こういう本との縁ってたまらない。

  • 医師である為に自分の死期を正確に悟ってしまうというのはなんと苦しい事なんでしょう。右足を失いながらそれでも迫ってきてしまった死期。あまりにも若すぎる最後。周りへの感謝の言葉を惜しまなかった彼に「お疲れ様」と言いたい。

  • [ 内容 ]
    「死にたくない。生まれてくる子の顔を見たい…」
    不治の病に冒された青年医師が、最後まで生きる勇気と優しさを失わず、わが子と妻、両親たちに向けて綴った感動の遺稿集。

    [ 目次 ]
    第1部 ありがとうみなさん(ふたりの子供たちへ あとがき 私の好きな言葉 私は泥棒 とんぼの目玉 ほか)
    第2部 祈りをこめて(「父と母の記録」より(井村千重子) 祈りをこめて(井村倫子) お兄ちゃんをみんな好きだった(津山有) 医師としての井村先生(徳田虎雄))

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  • 小学生の時に先生が薦めてくれました。
    今読み返すと、本当に強く愛情溢れる人だと思います。私も最期まで強く優しくありたいと思います。

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