感情暴走社会-「心のムラ」と上手につきあう (祥伝社新書120)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111205

作品紹介・あらすじ

大声を出す。殴りつける。必要以上に文句を言う…。ささいなことでキレる大人が増えている。感情を剥き出しにすると、人間関係を壊し、仕事をダメにし、なにより自分を傷つけてしまう。それでも怒りの感情を抑えきれずにぶつけてしまうのはなぜなのか。感情のコントロールは容易ではないが行動の制御はできる、と行動心理の専門家として著者は説く。また、モノの見方=認知しだいで感情はコントロールできる、とアドバイスしている。脳科学の研究成果は、感情とは何かを明らかにし、心を平穏に保つための方法を発見してきた。ムカッときた後で大声や手を出さないための処方が、本書には満載されている。

感想・レビュー・書評

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  • ふむ

  • 消費者優位の時代、という言葉に納得しました。

    お客様は神様です。
    自分の思い通りにしてもらわないと気が済まない。

    店員に対してきつい物言いをしている人がいるのを見かけることも現実的にあり、どの世代においても自身の感情にまずは気がつくことは大切だなと思いました。

  • 失敗した時に感情ではなく、行動そのものを捉え、行動によって気分を変えていくというアドバイス… 分かっていても実践できないのが凹んだ時では?

  • 感情をコントロールする力が低ければ、社会的な成功者にはなれない。

    →成功できなかった人を調べたって、なかなかシュールな。

    老人になると、感情をブレーキする力が弱まる。以前は敬われていたから、うやむやになってたけど、今はそうじゃない。老人の犯罪アップ!

    →熟年離婚て、そゆこと?
    あと、職場の50台後半が、情緒不安定すぎて、いきなりブチ切れることもあって、更年期怖いね…と同僚と震えてたんだけど、それもか。

  • (たぶん編集側の意向で)激しい題名だけど、要は「怒らない」「凹まない」ためのテクニックを解説したもの。言われてみれば、よく聞く話が多いけど、表現力のある精神科医が書いたものなので解りやすく、事の背景や理由の解説が丁寧だ。目から鱗の発見はないけど、読んで損した気にはならない一冊。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:141.6||W
    資料ID:95080074

  • 受験で有名な精神科医の和田秀樹さんの著書。感情コントロールのお話。

  • テレビにもよく出てる有名人の和田秀樹が、本業の行動心理学の立場から、切れやすい人に対してそれとうまく付き合う方法を伝授した一冊。

    わかりやすいし、参考にはなるけど、実践できるかは?

  • 昨今よくある不安ビジネス。ちょっと冷静になって考えてみると、こういう本を書いている著者は、本当に「心のムラ」と上手に付き合えているのだろうか?不安を煽ってから、慰め、安心させ、(良かった)と思わせることで商売をしているだけ?『簡単に1千万稼げる方法』的な本と同じじゃないか?こういう本を絶賛する方には、『チーズはどこへ消えた?』という本をおすすめしたい。ま、人間界にはこういう商売も成り立つのね〜ふむふむ、と、冷静に読み解くには楽しいかもしれない。

  • 序章
    感情コントロール:喜怒哀楽のコントロール+不安や抑うつ気分などに対する耐性
    第1章:感情コントロールの基本は「行動コントロール」
    感情を直接コントロールするコトは出来ないから、行動をコントロールするコトで注意をそらして感情の悪循環を避ける。
    系統的脱感作:いきなり大きな目標を設定せず、スモール・ステップに区切る。
    行動コントロールには、自分の行動に対して賞罰を与えて習慣化するコトのが良い(結果は様々な要因が影響するから不適)。
    第2章:「モノの見方」を変える
    決めつけてしまうと(自動思考)
    、感情的な行動に走ってしまい悪循環に陥る。
    自分の状況・感情・思考を紙に書き出したり、複数のモノの見方を取り入れたりするコトで避ける。
    第3章:脳科学を使った「感情」へのアプローチ
    計算や音読、豊かな感情生活で、前頭前野を活性化して、感情をコントロールする。
    アミノ酸とコレステロールが含まれる肉を摂るコトでセロトニンを増やして、感情をコントロールする。
    感情は押さえ込まず、こまめに発散する。但し、怒りはモロに吐き出してはいけない。
    第4章:「成熟した人間関係」をつくり、活用する
    怒りをコントロールするには自己愛を満たすコトが大切(自分を卑下しない。ホンネが言えて、共感出来る仲間を持つ。怒りを毒と考える)。
    比較の軸を増やして嫉妬の気持ちをコントロールする。
    自分を高める原動力になるイイ嫉妬もある。
    第5章:「心のムラ」を減らして、仕事効率を最大化する
    モチベーションの維持(アメとムチ、ゲーム感覚、スモール・ステップ、共依存の仲間、とにかく行動、ジェラシー型嫉妬、自己啓発に繋がる仲間、休養)。
    躁状態の時に出来るだけ仕事を進めて、うつ状態の時の仕事も用意しておく。
    リードタイムを短縮出来るよう、タスクリストを用意しておく。
    失敗した時は、終わったコトを悔やまず原因分析をして、同じ失敗をしないよう努める。
    荷下ろしうつにならないよう、予め次の目標を決めておく。
    人間は、自分に対してはダメな点を認識して、他人に対しては良い点を見つけたがる傾向がある。
    第6章:「人生の変化」に強くなる
    ライフステージの中での大きなイベントに予め備え、イベントから学んでいく。精神科医でも宗教でも何でも利用すれば良い。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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