発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112370

感想・レビュー・書評

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  • 発達障害について知りたくて読書。

    ADHD、ASが主で、うつ病やパーソナリティ障害が2次的という概念は興味深く分かりやすい。新型うつ病は、ADHDやASの派生系だと述べている。

    さらにニートや引きこもりはASの人が多いと著者が独自に調査している。DVにもつながるケースが多いことは驚く。

    自分の状況、病状をしっかりと認識する。メタ認知能力がポイント。学童期の発見と適切な治療ができない日本の現状についても説明されている。

    効果的な習慣として、日記(自己客観視を高める)。自分で自分を認めること。家族、周りの人たちの理解など。日本は早期発見が遅い。

    発達障害とと呼ばれる人たちは近年増加傾向にある。
    ADHDの特徴を見ると一般的な中国人は…と思ってしまう。

    表5 アスペルガー質問表(自閉症スペクトラム指数)は、11点。私は、ASよりもADHSの傾向の方が強いと思った。

    読書時間:約2時間

  • 発達障害に対して0知識だったので参考になりました。ひとことで発達障害と言っても、いろいろな問題の総称で「ADHD」「AS」やらも含まれるとのこと。<職場編>とうことで発達障害の場合の職場での立ち回り方や、周り人の理解の仕方などが紹介されてます。

  • 法定雇用率の対象となる障がい者は、2010年度現在、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳の所持者。
    発達障害者は精神科医の診断を受けているだけでは対象とならず、障がい者雇用の枠で就職するには、療育手帳か精神障害者保護福祉手帳を取得する必要があります。

    療育手帳…都道府県により異なるが通常高IQの場合対象から除外。

    精神障害者福祉手帳…上記同様高IQの場合難しい。

    P180

  • 発達障害の子供達がどのように道筋を考えていったら、快く社会生活が送れるのか良く分かりました。

  • 半分くらい前書を確認していた感がある。 他半分は職場での患者自身の姿勢や周囲の姿勢、取り組みを具体的に細かく記載してあった。 忘れることが多かったり 注意散漫を防ぐのには メモをとったり、 TODOを書いて見えるところに置いておくなどは 参考にしたいと思う。

  • よくある発育障害を持つ部下の特徴は、以下のような点です。
    特定の種類の仕事や方法に強いこだわりがある。
    自分のペースを乱されると怒る。
    仕事は細かいが、段取りが悪く、無駄な作業が多い。
    こういう方がいる場合、周囲の人たちはどう向き合えばよいのでしょか。
    彼らは、能力が低いわけではありません。
    本人の得意なこと、苦手なことを把握して的確に仕事を配分すれば日常の業務をそつなくこなせるのです。
    http://ameblo.jp/nancli/entry-11526272230.html

  • 第一弾と第二弾、両方買う必要はないなぁ。第二弾のこちらだけでよかったかも。

    私にとっては自衛隊が薬だったかも。と気づくための本だったかな。
    言われなくても知っているし、もうそれがないことも知っている。

    だったらどこに行けばいいのだろう。

  • あなたの職場のとなりにいませんか?
    で始まる、具体的で分かりやすい内容でした。

    ★机の上に書類を積み上げ、いつも何か探している。
    ★仕事の期日の直前になってあわて始める。
    ★打ち合わせの時刻に必ず遅れてくる。
    ★お客さん相手に、一方的に自分の意見をまくしたてる。
    ★茶碗を洗っといてと頼んだら、コップは洗わなかった。
    ★夜中まで必要以上に些細な仕事に没頭している。

    たしかに、いるいる、そんな人。
    でも、だらしないだけの人と、発達障害の人との区別が
    とても難しい。
    私も、グレーゾーンじゃないかと思ってしまったが、私は、ただ
    だらしないだけなんだろう。

  • 大人の発達障害について、社会で孤立しないため、孤立させないための啓蒙書。あらためて大人の発達障害について認識を深めることができたが、ノウハウを伝えるには新書では限界がある。もっとわかりやすい図説を多用した本が今はたくさん出ている。

    発達障害という名称の違和感はどうしようもない。
    私も著者の主張する「発達アンバランス症候群」という名称の方が良いと思う。

  • 相互理解が大切。発達障害本人が書いた本であり、実用的。

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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