- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396113438
感想・レビュー・書評
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バブルとは経済の実態から説明できないほど、地価や株価が上昇すること。めったに起きないと普通は考えるが、近代以降は何度も繰り返されてきた。情報不足の昔はまだしも、情報過多の今でもバブルは起きるのであり、バブルに踊るのは愚か者とは限らない。たとえば後述のαは経済合理性から考えるとジョーカーをつかまなければ、そのときに買う行動が儲かる確率が高いのだから。
バブルは、α:他力本願型=この株は割高だと思うけど当分の間は周りが買うからさらに値上がりするはずなので自分も買おう、β:ほれ込み型=IT技術革新は素晴らしいから株価がこんなに高いのももっと上がるのもが当然であって、自分も買おう、のどちらの色が強いかで正確に差が出てくる。
質の悪いのはβで、バブルに突入していること自体に投資家も気づかず、政府もつぶすのに積極的に動きにくい。
バブルが始まるタイミングははっきりしないが、プロ以外が大量に参加し始めると本格化して、糸の切れた凧のように急上昇する。風船でいえばαははじけるがβはしぼんでいく(一斉に買いがなくなるのではなく、ほれこんで一時的に下がっているだけでいまが安く買えるチャンスだと思う人がいるので)。
バブルの必要条件は①資産価値の高騰②好景気③にもかかわらず物価は安定④金融は割合緩和。今後の日本でも、少子高齢化という決定的弱点を抱えているものの、医薬品関連・防衛関連・首都圏など限定バブルはまだありえる。
βか否かを見極めるための1つは、国内と海外の投資家の温度差のひらき。大やけどをしないためには損切りが大事。
こんな感じのことが割と平易な感じで書かれていました。バブルに関する入門書といったところでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示