世界農業遺産──注目される日本の里地里山(祥伝社新書) (祥伝社新書 347)
- 祥伝社 (2013年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396113476
感想・レビュー・書評
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世界農業遺産の概要がわかる本。
自然共生社会の一環として、里地里山を保全しながら、伝統的な農業や生業をしていくという、自然資本を活かし生かされる取り組みが紹介される。
世界の事例の概要と、日本の事例が詳しく語られ、世界農業遺産の制度が、緑の革命の失敗の反省から出てきたという経緯や、先進国に適応が広がったこと、里山イニシアティブとの関係、今後の展望が語られる。
今後の展望として、
・伝統知識を活かしたレジリエンス
・新たなコモンズの創造
・ニュービジネスの展開
と言った取り組みの必要性が言及される。
其れにしても、かつていたマラウイにも世界農業遺産があったとは。。自身の情報収集力の無さが悔やまれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SDGs|目標2 飢餓をゼロに|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685955 -
http://naokis.doorblog.jp/archives/Globally_Important_Agricultural_Heritage_Systems.html【書評】『 世界農業遺産──注目される日本の里地里山』
<目次>
はじめに
序章 市民の熱意が、世界農業遺産を決めた!
第一章 世界農業遺産とは何か
第二章 日本にある世界農業遺産
第三章 日本の里地里山とSATOYAMA
<日本にある世界農業遺産>
能登の里山里海(日本・石川県)
トキと暮らす郷づくり(日本・新潟県)
茶草場農法(日本・静岡県)
草原と持続的農業(日本・熊本県)
農林業循環システム(日本・大分県)
2013.11.17 HONZで見つける。
2013.12.13 読書開始
2013.12.15 読了 -
"世界農業遺産という言葉は本書で初めて知った。
世界遺産とあるが、それらを取りまとめている国際機関はいろいろある。
本書で紹介しているのは、
「Globally Important Agricultural Heritage Systems」GIAHS
という組織が定めている農業そのもので、伝統であったり、仕組みとして後世に残しておくべきものを認定しているもの。いろんな国際機関があるものだ。" -
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