退職金貧乏 定年後の「お金」の話(祥伝社新書) (祥伝社新書 390)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113902

感想・レビュー・書評

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  • つくづく、
    こういう本は自分には向いてないなあー
    と思う。思わされた。
    でも、少しだけ参考になった。
    それでいい。無視はできないもん。

  • 投資の初心者が退職金を運用するための守りのマニュアル。

  • お金

  • ・退職金の最良の運用方法は(借金の返済を別としれば)、年金の早期受け取りを我慢するための生活費に使うこと。70歳まで年金受け取りを我慢すると、毎月の受給金額が42%増額される
    ・65歳時点で1500万円から2000万円あれば、老後の生活は何とかなる
    ・10年物国債の利回りは、あるべき水準より大幅に低くなっているため、金融緩和が終わった段階で、大幅に上昇するもとと思われる。その時まで、10年物国債への投資は待つべき
    ・残高が少なかったり大幅に減ったりしている投資信託は避けておいたほうが無難
    ・米国債、ユーロ建てドイツ国債以外の国の国債は避けるべき
    ・終身年金(個人年金保険)は長生きのリスクに備える数少ない商品。例えば全労済の終身年金(定額型)
    ・個人年金の有期年金には加入すべきではない。有期年金は、定期預金や国債と同じことなので、長生きのリスクやインフレのリスクにまったく無防備
    ・金融機関のセットメニューは割高な場合が多い。掛け捨て型の保険に加入して、同時に銀行預金や国債購入に振り向けたほうが得になる場合が多い
    ・国民年金は、受取額が全国民共通で、40年間加入し続けた人は、65歳になると「老齢基礎年金」を月額6.44万円(平成26年度価額)受け取ることができる。厚生年金は、平均的な所得のサラリーマンが40年間企業で働いた場合には、月額10万円程度が受け取れる
    ・60歳時点で年金加入期間が40年に満たない人は、60歳を過ぎても年金を払い続ける(任意加入)することで、受け取れる年金が増えるので、ぜひ活用すべき
    ・70歳で目指すべき資産構成―金融資産の内、変動金利型国債10%、物価連動国債10%、銀行預金10%(普通預金は少額)、日本株35%(JPX日経400連動型ETF)、外貨35%(ドル建てMMFまたは米国債が半分、外国株ETFが半分)
    ・金利3%の住宅ローンを返済することは、銀行に貯金して3%の金利を受け取ったのと同じこと。ゼロ金利時代の最高の資産運用方法は借金を返すこと
    ・サラリーマン夫婦の標準的な年金は23万円弱だが、受取期間を70歳に延ばせば、42%増の32万円になる
    。70歳以上の無職世帯の支出は月26万円
    ・市場加熱時には買いを控え、パニック事には買いを増やす。日経平均のPERが14倍〜20倍なら普通、20倍以上なら買われ過ぎ、14倍以下なら売られ過ぎ。長い目で見ればPERは14倍と20倍の間に戻ってくる。PBRは1倍と2倍の間に戻ってくる
    ・過去の運用実績の良い投資信託は、腕の良いファンドマネージャーが運用しているので、今後の運用実績も期待できる。モーニングスター社の格付けを参考にする
    ・PERやPBRの低い銘柄は、成熟企業が多く、安定した株価と安定した収益・配当が見込まれ、インフレになれば、株価もそれに応じて上昇することが期待できる
    ・長期投資をするのであれば、株価の動きを毎日チェックする必要はまったくなし、投資した企業が順調に収益を稼いでいることだけを確認すれば十分
    ・投資はシンプルでわかりやすいものにする

  • 文字通り、定年退職後にどうお金をそろえるかについて記述した一冊。

    定年になってからでは遅いので、勉強になった。

  • 条件を絞った(金融資産がある、年金が受給できる、長生きをする等)上での、投資指南書。網羅されているし、簡単だが具体例もあり、何より変な煽り少ないのがいい。ただし、筆者の考え方に全面的に賛同できるかと言えばそうでもない。老後は、長生きのリスクとインフレのリスクばかりではないだろう?とか、70歳まで辛抱するより、健康年齢の間に充分人生を楽しんだほうがいいのでは?とか、色々と疑問も多い。著者も、賛同できない読者に対して、少しだけだが言及しているので、どういうふうに考えるかは、本人次第ということなのだろう。それでも、ちょっと株投資やETFを買ってみようか、なんて思わせるぐらいの説得力はあったよ(^.^)

  • 投機的な投資とは対極にある、堅実な投資方法とその根拠が書かれています。

  • 退職金がもらえるであろうサラリーマン等に対象をしぼり、
    現在の日本や世界の経済状況をふまえ、
    具体的な金融商品や金額、期間をあげているので、
    とてもわかりやすい。

    「定年後のお金」と題にはあるが、
    実際には退職金をもらう前の準備についても書かれているので、
    定年の影がちらつきはじめた年代にはぴったりだろう。

    個人的には、まだ少し読むタイミングが早すぎたが、
    保険、不動産、株式といった投資先に対する考え方は参考になった。
    数年後に、経済状況や金融商品の変化を踏まえて、
    再び書いていただきたい。

  • 老後についての考え方。平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳ですが、60歳まで生きていた人だけで平均すると男性83.14歳、女性88.47歳となり老後は長いということがわかりました。しかし、いたずらに不安を煽る内容ではなく、元気なうちは働き続け、退職金でローン返済をし、公的年金を70才から受け取れば、あとはうまく投資しながらなんとかなりそうなノウハウが書かれていました。

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著者プロフィール

1981年、東京大学法学部卒業。日本興業銀行(現:みずほ銀行)入行後、おもに経済調査関連の仕事に従事。現在、久留米大学商学部教授。『経済暴論』(小社刊)など著書多数。

「2018年 『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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