- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396115821
感想・レビュー・書評
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2023.02.11
本書は2019年刊行
2030年が平和な世界のもとにあるならば、この想定もありうる。しかし、そうなのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●北朝鮮。レアメタルの宝庫。ブロックチェーンの技術。
●ベトナム。人口増加率が高い、富裕層も増加している。
●インドネシア。2050年、世界第4位の経済大国を目指す。スタートアップ企業世界第3位。1アメリカにはインド。新幹線は中国に奪われたが、地下鉄は日本が請け負った。
●イスラエル。国の大きさは四国程度。Microsoftの研究開発拠点もある。
●イラン。日章丸を派遣した出光の時代から日本とは仲が良い。インドとの決済はルピー、中国とは人民元、アメリカのドルを介さない方向に舵を切った。アメリカの経済制裁には屈しないと宣言した。
●オマーン。中国が産業インフラと社会インフラを建設。アメリカの影響力が皆無の新しい経済圏。
●ロシアは5月9日が第二次世界大戦の戦勝記念日。ドイツとの戦争で被害者は2700万人!日本は310万人だから、いかに凄惨な戦争だったかが推察される。プーチンの夢は「旧ソ連の復活」
●セルビアとクロアチアの国境地帯に仮想国家リベルランドが存在する。国土の面積はわずか7平方キロメートル。関空より小さい。 -
北朝鮮、ベトナム、インドネシア……。「未来の大国」になり得る国とその理由がつづられていく一冊だが、正直、大国になりそうだな、、、という予感がした国はあまりない。
が、本書に掲載されているエピソードは、どれも楽しめるものだ。
知らなかったのが、三井や三菱が、戦前・戦中に北朝鮮の地下資源を徹底調査して、情報を持っているらしいこと。今は商社にあるのだろうか? だとしたら、日本窒素肥料系の会社にも何かあるかもしれないとか、いろいろと想像が膨らんだ。
大原簿記がベトナムの会計、企業関連の法律を作ったというのも未知の情報だった。
案外楽しめるのが、巻末の未来の年表である。自分のイメージより早かったり、遅かったり。著者が何を考えて、実現時期を設定したのか知りたくなった。
デザイナーベイビーが2053年で、テレポーテーションが2038年、、、うーん、何でだろう? -
これからの世界は米中などの大国が覇を競うのではなく
沢山のパワーを持つ国が台頭し多極化する。
実際に日本政府の要職にあり、各国と接してきた著者が考える未来の大国
これからの日本は各国の思惑、国民性などを踏まえて様々な国家関係のバランスの上で立国していかねばならない。
その一つの指針として学ぶべきヒントがたくさん散りばめられている本です。