不動産激変 コロナが変えた日本社会 (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396116118

感想・レビュー・書評

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  • ・立派な経歴の人が書いたみたいなんだけど何だろう、内容がものすごく浅い。

    ・まず不動産の話が全然出てこない。コロナで社会はこう変わるみたいな話をSNSや無料のネットメディアなんかで散々取り上げられた手垢ベタベタな意見とどうでもいい話の掘り下げで尺を稼いでいる。

    ・ようやく不動産の話が出てきたけどやはり響かない。読み手に何を言いたかったのかわからない。でもまあこの薄さならそれを期待するほうが悪いなと開き直れる。

    ・不動産パートは本当にごくわずか。「ぼくがかんがえるあふたーころなのにゅーのーまるしゃかい」みたいな本だなあと思った。

  • ここのところ、期待外れの本が続いている。

    そんな中、この本は、と期待をしたのだが、結論から言うと、これまた期待外れだった。

    本書は『不動産激変ーコロナが変えた日本社会』である。

    私は、このタイトルからコロナが日本社会をどう変え、それが最終的に不動産マーケットにどのような影響を与えるのかが論じられるものと思い本書を手にした。

    しかし、本書で書かれていることは、サブタイトルにある、「コロナが変えた日本社会」にほぼ終始している。

    本書の最後に「「不動産」が変わる」という章があるものの、当然不動産について触れている部分は多いものの、これもそれまでの蒸し返しの要素が多く新鮮味がない。

    また、筆者のコロナ後の日本社会の予測は、リモートでのコミュニケーションが可能であることが証明されたため、今後日本社会は下記のとおりとなり、もはや「コロナ前」には戻らない、という。

     ①飲み会など密になるコミュニケーションの減少

     ②職住近接の価値観が崩れ、住宅選択は多様化する

     ③都心のオフィスの空室率上昇、都心のオフィス床は無用の長物と化す

     ④②の結果、駅遠や郊外の不動産が復権する

     ⑤平日は都心のマンションを賃借し、週末は郊外の戸建てに住むなどの他拠点居住時代の幕が開く
     →今後相続の大量発生と生産緑地の売却により、賃貸不動産の大量供給が発生し、不動産を借りやすい市況になると予想されることが背景にある

     ⑥コワーキング施設や民泊など不動産におけるシェアリングが加速

     ⑦会社組織は、「262」から「230」の法則へ
      →「262」・・・2割の優秀者、2割の落ちこぼれ、残り6割の普通の社員
       「230」・・・2割の優秀者、6割の普通社員の上位半分(3割)、それ以外は退場


    上記の言説は、ある一部の人には当てはまるような気もするが、ここまで劇的に日本社会が変わるかどうかについては、私は懐疑的である。

    このように本書はタイトルから期待された内容でなかったこと、また内容的にも既知の事実が多く新鮮味がなく、また著者の主張にも首肯しかねるものも多く、得るところが少なかった。

  • タイトルが誇張しすぎている。内容の5/6がコロナが与える不動産激変の前提であり、一般的に想像できそうなことがツラツラ書かれているのみ。この前提がボリュームはあるものの、薄っぺらく伸ばしていたり、情報のただのまとめだったりして無価値。
    しかしながら、最後の本の数ページは読む価値あり。多くの不動産投資の本でバランスシートについて触れられていないのは同意。負債ばかり増やして破裂しないようにすること。
    ポストコロナでは個別性が大事とのこと。すなわち、斬新な内装、通信環境、ソフト面等等。
    ポストコロナで不動産投資の方程式が変わるとかかれてるが、ここが1番知りたかったところ。答えは求めず、自分で仮説立てた考えるしかないのだなぁ。

  • 著者の価値観が古すぎて話も一般論でつまらん

  • 2021/02/23:読了
     コロナで、リモートワークでも仕事が回ることをが分かったので、徐々にリモートワークの比率が高くなるため、オフィス需要が減る。出張も減るので、ビジネスホテルの需要は少なくなり、注意が必要。インバウンドもすぐには戻らない、数年かかるだろう。リゾートホテルはその後、需要が伸びる。都市型ホテルや民泊は、無理筋で参入してきたところが退場するし、再出発になる。

    はまた、都市型の

  • 主張が偏っていて根拠がなく、
    主張自体も新しいものではない。

    著者の会社は、今まで電子化や効率化が全く進んでなくて、よっぽどコロナ前は無駄ばかりだったのだなあと感じた。

  • 今の状況を膨らませて書いただけにしか思えない内容です。今後の不動産の状況について特筆すべきところはないように感じます。

  • コロナ禍で、人員は262の法則から230となるという点が面白かった。

  • おそらく、著者の予想のある部分が当たって、ある部分が当たらなくて、というのがわかる時期に再読するといいのだろうが。こうあってほしいと人間観察がいったり来たりしている感じがする。

  • コロナによって日本人の労働観や住居観が変わり、不動産にも変化が起こると予測する。
    情報と交通の発達で都心の魅力はだいぶ前から薄れているがコロナによってさらに拍車がかかり、働き方が変わり、人々は郊外や地方に、本当に求める生活を送るだろう。

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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