歴史のミカタ (祥伝社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396116309

作品紹介・あらすじ

歴史の本質に正面から迫る
歴史はどのような時に動くのか、歴史は繰り返されるか、日本史の特徴は何か……など、
歴史の本質に正面から迫る本格対談。
職場で上司・部下の関係にある二人は、膨大な知識と教養を持ちながらも、
それに拘泥することなく、また狭いタコツボに逃げ込むことなく縦横無尽にユーモアを交えて語り合う。
今に活かす「教訓としての歴史」も、堅苦しさを除外した「楽しめる歴史」も本書にはある。
付録として、二人がすすめる書籍を掲載。
歴史のおもしろさを味わいながら、豊かなミカタが身につく。

(以下、目次)
第一章 歴史が動く時
第二章 歴史は繰り返されるか
第三章 歴史の表と裏
第四章 日本史の特徴
第五章 時代で変わる英雄像
付録――おすすめ! 「歴史のミカタ」を養う書籍

感想・レビュー・書評

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  • 対談形式の為か、非常に読みやすい。
    対話の中に、貴重なヒントが散りばめられていて面白かった。

    学ぶこと、考えることの楽しみについて語られた本でもあると思う。

  • 歴史についての対談だが、いまいち噛み合っていない感じ。それぞれは面白い著作があるのだが、関心の持ち方が異なるのか、うまく話が乗れていない。正史以外の見方をしようと言うのはいいが、それは史料に基づかなければ小説ではないか?イフを考えるのもいいが、正史があった上でのことだと思う。職場柄やむを得ないのだろうが、京都ネタが多い。
    雑知識としては面白いのだが、それにとどまると感じた。

  • はじめに ではこんな文章がある。教科書で学ぶ歴史は「歴史のココを見ろ」と指定されたミカタ。ちょっと大人になって司馬遼太郎などの歴史小説を読むのは「団体バスツアー」の歴史のミカタ。歴史の本当のおもしろさはある程度歴史知識ができた時点で、大人の人生経験をもとに、自分のみたい歴史の部分を「自分のミカタ」で見るところにある。
    井上章一と磯田道史の対談の本だったが、楽しく読めた。
    日本は中継ぎとはいえ、女帝が多い(8人10代)というのは意外だった。
    本当にさまざまな観点から歴史は捉えられるんだなと、いうのが感想。ただ、やっぱり対談形式は内容が薄い気がしてしまう。

  • 歴史観の違う2人の歴史学者が、歴史の見方について話し合った対談集。

    歴史家としてスタンスは異なっても、相手の歴史観を否定するのではなく尊重し話し合うことで、より歴史が明らかになっていく可能性がある。
    ミカタシリーズが何冊かあるようなので、続けて読んでみたい。

  • お二方とも大好きな先生です。
    そんな先生方に聞いてみたい。
    再来年の大河、紫式部が主人公と決まりましたよ。

    『源氏物語』好きで、映像化されたものをイロイロと観てきましたが、どれもイマイチ!
    果たして、再来年どうなるのか?

    令和になって、愛人がいる方々が主人公になっていて、より挑戦的になっていますね。NHKさん頑張ってますね。楽しみにしています。

  • 井上章一さんと磯田道史さんの対談なら面白いに決まっている、と思って買ってきたのですが、双方とも若干遠慮が入ってますかね?無茶苦茶面白いというわけではないです。内容的にも司馬史観で止まっている人や最近文庫になった訂正の多い日本通史を読む人には目新しいのかな?とも思いますが、歴史を勉強している人であれば、このくらいの視野の広さは必須だろうという気もします。
    と言いつつそれなりに面白いので、この二人の対談、次回はぜひ英雄たちの選択スペシャルとしてBSPで4時間くらいやって欲しいです。

  • 一宮 小坂井 S204/イ/21

  • 【日本人の行動パターンを読み解くうえで「形」と「見立て」は重要な要素です】(文中より引用)

    教科書的な歴史から離れ、人生を豊かにする歴史の「ミカタ」とは何かを語り尽くした対談録。著者は、国際日本文化研究センターで上司・部下の関係でもある井上章一と磯田道史。

    この2人が語り手とあっては面白くないはずがないと思い購入しましたが、やっぱりというべきか興味深い内容が次から次へと盛り込まれており、大満足の読書体験でした。歴史とは何かという深遠なテーマを、多様な角度から、しかも面白く切り込んでいく様子が痛快でした。

    歴史、そして読書の愉悦☆5つ

  • 自由に語り合う対談なので読みやすく、動画を見ているかのようなライトな読後感。新しい知見を得るというよりは、物識り同士の会話を楽しむのが主眼。

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著者プロフィール

建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。著書に『霊柩車の誕生』『美人論』『日本人とキリスト教』『阪神タイガースの正体』『パンツが見える。』『日本の醜さについて』『大阪的』『プロレスまみれ』『ふんどしニッポン』など多数。

「2023年 『海の向こうでニッポンは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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