中国人民に告ぐ!: 「文化大国」が聞いてあきれる-痛憤の母国批判 (祥伝社黄金文庫 き 5-2)
- 祥伝社 (2005年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396313685
感想・レビュー・書評
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2017/11/26 15:32:39
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読み終わった感じは ざらざらした へんな食感がのこった。
砂を噛むような 味気なさが 蔓延した。
中国人の裏側が 透けて見えたような気がする。
魯迅が嫌った 中国人が そこには 浮かび上がってくる。
文化大革命で 中国がいろんな意味で リセットされた
と感じた。そして、中国の良いものは 破壊された。
そのあとにうまれた 文化は 文化とはいえないほどの
不確かなものだった。
著者の金文学が指摘しているように 『反文化志向』
だけが 取り残され、うごめき のたうち回っている。
儒教 道教が育んだ 中国の礼という文化は もはやないのかもしれない。
そう思ったら、ゾッとしたのだった。
なんで あのような行動をしたのか ということが、
よくわかるようになった。
中国人の心の動きがよくわかると思っていたが
あまりにも単純な中国人像だったことに気がついた。
私は いつまでも 性善説の立場でものを見る悪いクセがある。 -
金文学さんによる日本人論や韓国人論中国人論は全てにおいて的を得ていて実に痛快で読んでいて面白い。
本書は一般的な中国人論の中でも中国人の実像やメンタル、歴史認識をはっきりと浮き彫りにし、尚且つ説得力のある内容だ。
本書の中における毛沢東研究も実に素晴らしい内容。