新選組: 長編時代小説 (上) (祥伝社文庫 も 1-18)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 58
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331337

感想・レビュー・書評

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  • 今回の一冊は、「新選組〈上〉 (祥伝社文庫)
    森村 誠一著を紹介します。

    新選組が好きなら読んでおいて損はしないと思います。
    歴史的事実については細く書かれており、幕末の歴史を知るには最高だと思います。
    新選組の複雑な人間模様やこの時代に生きた人々がその時々の時代背景とともに、どのように考え、行動していたのかわかり、いろんな発見があり面白く読めました。

    新選組が美化されてないのでどの隊士ファンでも読める一冊です。

  • 根暗で変態な相馬が堪能できます。
    とにかく相馬が暗い。なんか、ボソボソ話していそう。
    この話の相馬は新選組を仇として壊滅を目論み、幹部隊士を抹殺しようと考えております。土方を追うのも殺意があってのことなんですが、
    野村の存在が相馬の心を懐柔させていき、その意志が失われかけて葛藤するのですが、親友・野村の死をきっかけに土方への恨みをさらに強く深いものにします。
    竹を割ったような性格の野村が、なんだか愛嬌があって可愛いです。
    対照的に、相馬はじめじめしたキノコみたいなヤツでした。 
    相馬のことばっかり感想で書いてますが、物語は近藤局長の勝太時代から始まり、斎藤一ちゃんの最期までというタイトルの通り、新選組を網羅してます。
    サスペンス好きな私は元々、森村氏の作品が好きだったので、この本はもう、ど真ん中のストライクで面白かったです!!
    で、やっぱり相馬の扱いに爆笑でした☆ 

著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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