Tengu: 長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)

著者 :
  • 祥伝社
3.37
  • (33)
  • (110)
  • (143)
  • (37)
  • (8)
本棚登録 : 793
感想 : 122
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334130

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第9回大藪春彦賞受賞作品。26年前に人里離れた寒村で起こった凄惨な、人間業とは思えない連続殺人事件。その当時、米軍やワシントンポストの記者などが絡んで、当時通信社の記者だった主人公の道平は、真相にたどり着けないまま迷宮入りとなった。時が経ち、投じなかったDNA鑑定や、堅かった関係者の口も少し緩み始めたことで、道平はまた事件と取り組み始める。
    TENGUというタイトルも面白いが、ベトナム戦争などの世界情勢まで絡んだ複雑に見える事件の状況も面白く、一度読み始めたら止められないほどのおもしろさだった。

  • ある村で起こった一家殺人事件。まるでノンフィクションのようにすすむ展開に読者は引きずりこまれる。日本の農村で起こった事件がベトナム戦争まで展開する。なぞの美しい盲目の女(ひと)。読み応えあり。

  • 最初はミステリーかと思って読んでたけど、全然違った。
    殺人犯が天狗だ、なんて信じられないからね。

    かなり、とんでも系の話。けど細かいところがしっかりと描かれていて現実味がある。
    どんどん謎が出てきて、ページを捲らせる。

    良い意味で「なんじゃこりゃぁ」な本。
    凄い話です。おすすめ。

  • あんな結末を持って来られるとは思いもよらなかった。普通にUMAモノの小説の流れで中盤まで進むので途中でありきたりの結末が思い浮かんでいたがみごとに裏切られた。最後は清々しい気持ちのいい小説だ。

  • 2011年10月 05/064

    某バーテンダーに借りて読んでみた。
    ハードボイルドミステリー。
    思った以上に面白かったです。

  • 古い山村の古い風習と、戦後の駐留軍のあたりをうまく絡めていて、それなりに楽しめる。が、何かちょっと物足りない。なんでかな

  • 昔に読んだ本。


    確か、よしきさんと間違えて買ったんだっけ…?

  • 河童と龍はいるかもと思いつつ、天狗は無いだろというお話。
    でも、物語としてはすごく楽しめる作品。

  • ががさんに借りた本。オススメだけあって面白かった!UMAを題材にするとは…(^-^) 少し気になったのはサエコの人権のなさ。ジェンダーとかにうるさい方は読まない方が良いと思います。私は純粋に作品として楽しめました!他作品も読みたい!

  •  最初は吉村昭の『羆嵐』のような展開を予想していたけど、米軍の影が見えてきたあたりからとんでもない方向に舵が切られてびっくりした。サイエンスフィクションだけど、そのフィクションに真実味を持たせる手法がとてもうまいと思う。

全122件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田哲孝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×