- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396334130
感想・レビュー・書評
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第9回大藪春彦賞受賞作品。26年前に人里離れた寒村で起こった凄惨な、人間業とは思えない連続殺人事件。その当時、米軍やワシントンポストの記者などが絡んで、当時通信社の記者だった主人公の道平は、真相にたどり着けないまま迷宮入りとなった。時が経ち、投じなかったDNA鑑定や、堅かった関係者の口も少し緩み始めたことで、道平はまた事件と取り組み始める。
TENGUというタイトルも面白いが、ベトナム戦争などの世界情勢まで絡んだ複雑に見える事件の状況も面白く、一度読み始めたら止められないほどのおもしろさだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある村で起こった一家殺人事件。まるでノンフィクションのようにすすむ展開に読者は引きずりこまれる。日本の農村で起こった事件がベトナム戦争まで展開する。なぞの美しい盲目の女(ひと)。読み応えあり。
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あんな結末を持って来られるとは思いもよらなかった。普通にUMAモノの小説の流れで中盤まで進むので途中でありきたりの結末が思い浮かんでいたがみごとに裏切られた。最後は清々しい気持ちのいい小説だ。
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2011年10月 05/064
某バーテンダーに借りて読んでみた。
ハードボイルドミステリー。
思った以上に面白かったです。 -
古い山村の古い風習と、戦後の駐留軍のあたりをうまく絡めていて、それなりに楽しめる。が、何かちょっと物足りない。なんでかな
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昔に読んだ本。
確か、よしきさんと間違えて買ったんだっけ…? -
河童と龍はいるかもと思いつつ、天狗は無いだろというお話。
でも、物語としてはすごく楽しめる作品。 -
ががさんに借りた本。オススメだけあって面白かった!UMAを題材にするとは…(^-^) 少し気になったのはサエコの人権のなさ。ジェンダーとかにうるさい方は読まない方が良いと思います。私は純粋に作品として楽しめました!他作品も読みたい!
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最初は吉村昭の『羆嵐』のような展開を予想していたけど、米軍の影が見えてきたあたりからとんでもない方向に舵が切られてびっくりした。サイエンスフィクションだけど、そのフィクションに真実味を持たせる手法がとてもうまいと思う。