入らずの森 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
3.20
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本棚登録 : 389
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337438

作品紹介・あらすじ

陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。彼の教え子になった金髪の転校生・杏奈には、田舎を嫌う根深い鬱屈が。一方、疎外感に苛まれるIターン就農者・松岡は、そんな杏奈を苦々しく見ていた。一見、無関係な三人。だが、彼らが平家の落人伝説も残る不入森で交錯した時、地の底で何かが蠢き始める…。ホラーの俊英が、ミステリ要素満載で贈るダーク・ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 初作家さんでした!

    なかなか本の中に入り込めなくて、、、ちょびっと苦戦。。。

    いらずの森にある秘密。その謎。

    半分くらいから、同時進行で進む入院患者の老婆と、四国の山奥に引っ越した子ども、そして、何十年も前に消された校歌の謎な少しづつリンクしだして、俄然先が気になってきて、止まらなくなったが、半分まで読めなかったら
    脱落者多いかもなぁ、、、、



    読書、初心者には不向きな一冊かもしれません。

    半分まで頑張れば、手から本が離せなくなる。はず。。

    #本
    #初作家さん
    #2冊目読むにはちょっと怖いな
    #半分まではちとキツイ
    #主旋律がずーっと恨みつらみ
    #読む気が失せるくらい妬み嫉み
    #読んでて疲れるマイナス思考
    #誰もが敵って言い出す主人公
    #そのあたりを越えればなんとかなる
    #★★★
    #半分までいけば面白い
    #消えた校歌の3番
    #この下り大興奮

  • 個人的・夏のホラー月間で。ホラー作家として好き、って訳ではないけど、氏の著作ならまず間違いなかろう、とチョイス。読んでて頭に浮かんだのは、”まほり”。同作も好きじゃなかったから言わずもがなだけど、本作も…。共通点として思い当たったのは、古文書(本作では校歌)。その探求に、少なからぬ分量が割かれるんだけど、どうも苦手な理由はそのあたりにありそう。どうしても、解明パートでいちいち冷静にさせられてしまう。う~ん、イマイチ。

  • 夜一人では読まないでください。の帯にゾクゾク!
    中学教師の圭介、田舎にも馴染めない隆夫
    金髪中学生杏奈、座敷でお手玉するヤヤコ、幻の校歌三番、そもそも粘菌ってなに?
    最後までよう分からんお話しでした、、、

  • 愚者の毒で宇佐美まことさんにハマって二冊目
    今回も薄暗いイメージで湿度もあり色で言えば濃いめのグレーの感じが好きな世界観。
    ただ今回はホラー要素、SF要素なので好き嫌いは分かれるかもしれない。

  • 2023/2/17

  • まず、表現に小さな違和感。
    例えば、天井裏からそこに実在していない少女を見下ろす描写。

    「睫毛が頬に影を落とす様も、まるでそこにいるかのように」

    天井裏から見ているのに、下にいる少女の睫毛が頬に影をおとす様を視認することができるだろうか?

    次に、粘菌の進化について。

    環境に適応できた種だけが生き残る。それが種の保存。進化である。

    そして粘菌は、平家の怨念が美味しかったので、その餌を求めて人に取り憑く。

    これは、進化としてはちょっと無理がある。そもそも人のいない場所で生息しているのだから、人を餌にすること自体、環境に適応できているとは言えない。

    平家物語は1221年頃、大沢正の事件は1928年、この間707年。さらに、山に住んでいた者たちは己を律する不文律があったというから、こうなってくると別の嗜好品を求めるように進化するのではないか?

    そして、最後の絶壁の場面。餌になる人間を崖下に追いやって無事に餌にありつける、という思考に至るのだろうか?人間を操り、憎悪を判断できる粘菌が。

    んー。全体的にちょっと残念。


  • 怖いというより気持ち悪い。様々なヒントが繋がっていくのは面白い。
    ホラーよりも田舎の描写がリアルで嫌だった。杏奈と圭介が立ち直るきっかけになったのはよかった。
    どうせ「恐怖は終わらない」的なラストだろうと思ったら案の定。

  • SF部分省いて、田舎の村の人間関係の闇を掘り下げた方が面白そう。

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著者プロフィール

(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。

「2023年 『逆転のバラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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